神道と絶対神 | ドイツ,ピアノ日和

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日本人の友人が日本から来てくれて、ハイデルベルグを見たい!とのことだったので、ハイデルベルグに行きました。近くに住んでいる友人が泊まりにおいでと言ってくれたので、泊まる事に。


宿泊させてくれた友人はイスラエル人でユダヤ教徒。今回、一週間彼女の家に泊まらせてもらって、彼女の事を以前より知ることが出来ました。室内楽では色々一緒にコンサートをしていたけれど、プライベートでこんなに深く付き合ったのは初めてで、改めて、彼女の人種や宗教について考えさせられました。


彼女の人種の背負って歴史や現実の重さは、日本人の私には計り知れないほど重い。休暇なんだから、重い話はいやだな、と思ったのだけれど・・。ついつい歴史や時事問題なんかに話が突っ込んでしまいました。ヨーロッパでは本当に人と知り合う前に、注意が必要。想像にもおよばない、違う歴史と文化の持ち主と時間を共にしようと思ったら、やっぱりその人種の歴史と文化を知ることは必須なのです。でないと、とんでもないおばかな発言をして、傷つけてしまうことがある・・。


イスラエルは、今でも女性が兵役に行く義務があるし、空爆もしょっちゅう起こっている国で、戦争と常に隣り合わせ。彼女がドイツに来た時の第一印象は、


「爆弾の音が聞こえず、何て静かな国なんだろう。ここはなんて平和なんだろう!」


だったそうです。私の最初の印象は、「ドイツ人はなんて粗野で冷たいんだろう!」だったのに。


彼女は日本の文化や宗教、仏教なんかについても、よく本を読んで、理解しようと努力してくれています。

彼女に、アジア人は、ここヨーロッパに来ると、価値観の違いが理解できずに文句を言うだけで、その根本にある歴史を学ぼうとしない。なぜそうなのか、もっと歴史を学んで欲しい。全く異なる異文化を本当に肌で、心から理解できるようになるには、5年から7年、それ以上かかるかもしれない。それくらい難しいことだけれど、それでも、努力して欲しい。と言われました。


私はユダヤ教のことはよく知らないし、イスラエル人の歴史もなんとなくしか知りません。今一番知りたいのは仏教だけれど、彼女の事をもう少し理解したいと今回思ったので、また本を読んでます。


イスラエルの民族って、キリスト教の根源なんですね。イスラエル人が12の部族からなる民族で、その後国家を建設するけれど、ユダ王国とイスラエル王国に分かれる。その後、イスラエルもユダも王国としては滅びるけれど、ユダの国家からは迫害を逃れ、生き延びた民族達が、ユダヤ人となる。モーセ、イエスに始まり、歴史上重要な役割を果たした多くの偉人は、ユダヤ人。


やっと、ユダヤ人とイスラエル人の違いが分かりました。彼女は、「嫉妬される民族」と言っていましたが、その迫害された歴史は重い。


今読んでいる本は、聖書学、の分野に入る本と、日本の三大宗教、という本ですが、なかなかおもしろいです。旧約聖書はイスラエル人の歴史とも言えるらしく、彼女の民族の歴史、が少しでも理解できるようになったらな、なんて思いながら読んでます。


日本は四季や豊かな自然に恵まれながらも、地震や津波などの脅威にさらされる国。その国で生まれたのが、めまぐるしく移り変わる自然現象それぞれ神が宿ると考えた、民族信仰の神道。

一方、砂漠で生まれたキリスト教は、ヨーロッパの恵まれない土壌、過酷な自然のなか、偉大なる絶対神が、人類に試練を与えている、と考えた。その神は偉大すぎるゆえに、形を持たない。それがユダヤ教の始まり。


という説明を本で読んで、なるほどー。と思いました。


ユダヤ人の過酷な歴史、から見ると、神様が何人もいる、なんて信じられないんだろうなあー。日本人が色んな事をすごく柔軟に吸収してよりよくしていくのは今現在もヨーロッパで有名らしいけれど、それぞれの民族の歴史や環境もすごく関係しているんだろうな。


私の親友は、すごく意思の強い子で、戒律も多く、食べ物なんかもすごく気を使わなければいけません。お肉はユダヤ教徒専用のを注文したり、海のものも食べられないし・・・。私からしたら、いくら宗教といえど、柔軟性がない・・。と時々思ったりしたし、実際そう言うアジア人の友人も多かったです。


今回もドイツ人宅に招待された時、この時期にしか食べられない、高価で手の込んだお肉料理をおばさんが用意してくれていたのに、彼女の、「私はその肉は食べられない」の一言で、却下。別のお肉料理をすぐに用意してくださいました。


もう少し、妥協ってものがあってもいいんじゃないの?と思ってしまったのですが、宗教の前には他人は黙るしかないのです。


なぜそこまで戒律が厳しいのか、分からないし、イスラエル人の彼女もまだまだ謎だらけです・・。すごく良い子なのは分かっているんですけど。


私は、日本人、という民族に生まれたんだなあー。そして、本当に、愛されて、幸せな家族を与えてもらっているんだなあー・・。


なんて本当にしみじみ・・・。(゜-゜)


離れて初めて分かる、その尊さ?



戦争って、お互いの民族や違いを認め合えないことから起こるんじゃないかな・・・・。


あまりに違う歴史や文化を「分からない!」と投げ捨てずに、知ろうとすることって、きっと大切だと思います。


私が何の因果かドイツに留学して来た意味、もその答えが自分の中で、頭でなく心で感じ取れた時、もっと確かになるんじゃないかな。


自分に足りないもの、ここで学ぶべきこと、すべて因果で成り立っているなら、きっと一杯今吸収しなければいけないことがあるはず。


今までは思いもしなかった、何か、が見えてきそうな気はするのだけれど・・。


そんな色んな???を与えられた休暇でした。それが、ピアノを練習する、ということだけではなく。


と言いつつ、考えすぎるのもよくないですねっ!!!


第一に、勇気を持って行動していけますように。