とりあえず留学したい人に | ドイツ,ピアノ日和

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メルヘンと芸術の国ドイツから発信中、ミュウのブログにようこそ!

今週のお題、「とりあえず留学したい人に」ですが・。

 

まず、留学の形って色々あるんですねー。それにびっくり。


私はドイツにいるので、ドイツに関する情報にかたよりますが。



専門分野、音楽以外に、今までドイツで出会った

日本人留学人を出あった数が多かった順にちょっと紹介。



まず、スタンダードなドイツ語留学。


モダンダンス、クラシックバレエで留学。


ドイツ経済を学びに留学


現代美術などを学びにドイツ留学。


看護、医療系留学。


ドイツの法律を学びに留学。


ドイツのリサイクリングシステムを学びにドイツに。


ブルガリアダンスを習いにドイツに留学。(←面白いです。)

ブルガリアの民族衣装を着て、踊るんですよね。


デザインを学びにミュンヘンに。


などなど・・・・・・。

ブルガリアダンス留学生に、

「世の中、色んな人がいるんだねー。」って話をしてると、


「君も十分マイノリティーに入ってるから、人のこといえないよ。」と言われました。


いくら、音楽留学生が増えたといえど、確かに、まだまだマイノリティー?(ーー;)

 

 

音楽留学に限っての情報を提供させていただくと。


音楽大学に入ろうとする場合、Musikhochshule,Musikakademieなどがあります。

 

MusikHochshuleは国立、州立、の音楽大学なので

学費がほぼ無料、安い場合が多いです。


しかし、北ドイツでは、学費の徴収が始まりました。

私は南ドイツの音大なんで、まだ、学費が年間3万円程度ですんでいますが、

北ドイツでは、年間21万程度払わなければいけません。

(それでも、日本の学費に比べればすごく安いですけど。)


後、MusikAkademieなどの、私立系などもあります。


これは、個人の有名な音楽家や、Hochshuleの教授が

かけもちでレッスンしていたり・・。


など様々。個人経営なので、学費は高いです。


Akademieによっても違うかもしれませんが、

年間、40万程度、ですかね。(それでも、日本と比べ物にならないほど安いです。)


Hochschuleは学費が安い、
演奏活動する為の基盤が十分整っている、
教授のレベルがいい、ので、競争はもちろん激化。

 

日本の4年生音楽大学を出て、

バチェラーを持っているレベルならば、

大抵は入学できるはずですが、このところ難しくなっているとも聞くし、

確かなことは分かりません。


私の現在行っている大学院のMajesterコースに関していうなら、

300人の受講者中、通ったのは30人だったそうです。


そのうち、本当に入学する生徒は更に減ると思います。

教授の好みも大きいと思います。


今年に入って、入試自体もストップされたと聞きました。

以前の大学でDiplomコースに受かったときは、

80人強の受験生でで10人くらい合格?と聞きましたが。


あんなに弾ける人が?という人でも、運の問題で落ちたりしてますし、

どこにも受からない場合もあるみたいですので、

注意は必要です。教授とコンタクトがあっても、

試験で試験官に気に入られなければ、もちろん、落ちます。


試験官である教授から、通りそう、とか通らなさそう、

というアドバイスをもらいに、一度聞いてもらうほうが得策です。


音楽留学の場合、なんとなくドイツに・・。

というのではなく、つきたい教授が明確で、

教授といい関係をもてるかどうかは、とても重要だと思います。

 

そうでなく、色々大学を受け、「とりあえず留学」と割り切る場合、

運良くHochshuleの大学院に入れたならば、

2年間は全て他の事を投げ打ってでも卒業試験をちゃんと

弾き終え、さっと帰るほうが得策です。

 

その場合も、絶対にとってくださった

教授に対する感謝の気持ちを忘れないこと。


それができないと、いくら弾ける人でも、

発展はないと思います。


なぜその先生に出会ったのか、自分が学ぶべきことが、

その出会いから必ずあると思います。


とりあえず留学するという場合、

運良く演奏家の道が開けるかも、

なんて期待はしない方がいいです。

 

そういうチャンスは、

生きる糧として演奏の場を狙いに来ている留学生、

にさっさととられ、つけいる余地はありません。


しかし、Hochshuleに入学できること、

加えて生活費援助のあてがある、

もしくは貯金がある、などの条件が整うことは、

本当にラッキーなことだと思いますので、

留学できるチャンスがあれば、しておくことだと思います。


ドイツの音大は、日本と違い、

やはり本場ということがあって、

生徒の演奏活動自体が、そのまま社会に直結しています。それが、最高。


音大生の活動は目を見張るものがあります。

教授よりいい演奏してる、なんてことにも遭遇してしまったりして。


ここドイツでは、生活にクラシック音楽が自然に流れています。


生徒のクラスコンサートにも若いカップルさんなんかも連れ立って、

音大生の演奏を楽しみに聞きにきてくれたり、

おばあさんなんかも、おめかしして来てくださったり。

生徒のクラスコンサートに、例え無料といえど観客がこんなに集まるなんて、日本ではありえません。


とにかく演奏するチャンスは、日本より断然、多い。

クラシック演奏でお金をとる?なんてアルバイトも、

ここドイツならではのことです。教授が仕事を回してくださったりなんかもしますし。

そういった勉強の環境から見ても、留学できることは、本当に、ラッキーです。

 

ですが、学校によっては、単位さえ取ればまず

卒業できる日本のようにはいかず、

本当に何年も勉強したにも関わらず、試験で落とされ、

学位もとれず帰らなければいけない、なんてこともありますので、

これも注意が必要です。



MusikAkademie、にもいい教授はいます。

ただ、設備、演奏活動などの充実度は、

Hochschuleに比べたら、落ちます。

もちろん、それぞれAkademieにもよるとは思いますが。


目標は、明確な方がいいですが、留学することはそれだけでも、ハードだと思います。


家族や頼りになる人がだれもいない外国で一人で住む。


外国人ということで、ひどい扱いを受けたり、

語学が出来ないおかげでばかにされたり。


そういった生活で一人で孤独と向かい合って生活していく中で、

結構根性はついてくるのではないかと思います。

 

経験は宝だと思います。これが今後どう生かされていくのか、

今は証明できません。でも、「肩書き」からではなく、

「経験」を通してだけでも、成長はしていくものなのだなあとは思います。

 

ただ、前述したように、演奏家になりたいという理由での、

「とりあえず留学」はキャリアアップにはつながりません。

 

留学での経験を通して、自分の中に身についたもの、

それらが演奏する際に助けてくれることはありますが、

留学したからといって、プラス点になることはないので、

期待はしないほうがいいと思います。


レッスンをするなどの仕事をする場合には、

大学の卒業証書と大学院の卒業証書ならば、大学院の卒業証書を持っているほうが、

やはり優位と思います。


私の場合、個人レッスンするだけでも、

その違いは感じます。ちゃんとそういうところを見て、

子供を預けてくださる親御さんは、やっぱり取り組み方が違うし、

やりやすい、そして、長く、楽しく続けています。


今現在、私も自分の夢に向かってがんばっていますが,現実は、厳しい。


つらいけど楽しい!でも、孤独、けれど幸せ!っていう感じです。

 

とりあえず留学する人に・・・・・・・・・・・・・。

 

もし、目的もなく留学してしまったとしても、

その国になぜか入国を許され、滞在できること、

それだけで、何か意味があると思います。


だから、とりあえず留学できる、そのかけがえのない時間を、

味わって、色々見て、体験してほしいなあと思います。

自分には分からなくとも、必ず、経験することには、意味があると思います。


私は留学当初、なぜここに来たのか、

全くわからず、後悔ばかりしていました。 

意味が分かったのは留学して3年目くらいでした。


とにかく3年は葛藤。そして、その後も、葛藤、今も、葛藤・・。


他人がなんと言おうと、留学したい、と思う気持ちや、
自分が今いる留学地から、現在を否定することだけはないように、
がんばってほしいなあ、と思います。