前回のメインは、バロック音楽における教会音楽分野、
そして、バッハをテーマにさせていただきました。
今時間のある間に書いとけって勢いです。
以下、もういちど、おおまかな時代区分のおさらいです。
1、(音楽史発生も含め)バロック(1300-1750)
2、古典 (1820-1871)
3、ロマン派 (1871ー1900)
4 近代 、現代(1900年以降)
Vol.2は、
バロック時代から、古典派前半にかけての、
宮廷音楽分野です。
これも、かなりおもしろかったので・・。
以前あげた時代区分よりさらに詳しく言うと、
バロック音楽時代は、1600-1750年らしいです。
で、私の見て廻ったバロック宮殿と、
バロック音楽の関連なんかについて、書いてみたいと思います。
どうして、こんなことに興味を持ったかというと、
去年、バロック宮殿を色々みてまわる機会があり、
音楽と、建築、ほんとにものすごく似てる!!!
ということに気づいて本当に楽しかったからです。
この時代は、「絶対王政」といわれる時代。
前回書いたとおり、ローマ法王頂点のカトリック教会が
支配する時代が終わり、国王が絶対の政治体制になっていきます。
この絶対王政の最盛期が、
フランスのルイ14世時代(在位1643~1715)。
他国に侵略したり、植民地化したり、
その勢力を好き勝手にどんどん増大。
彼の建てた代表的宮殿が、
フランスのベルサイユ宮殿。有名なルーブル美術館も、
彼のお城だったけど、その後ベルサイユを造った。
(と聞いたような?)当時は、宮廷は、
貴族や外国の使節に力を誇示するものであったらしい。
ヨーロッパ各地で、こぞってベルサイユ宮殿が模倣されだします。
去年、私は、ドイツに唯一現存するバロック宮殿、
ルドウィヒスブルク宮殿、そして、その手本となった
フランスのベルサイユ宮殿を比較して見ることが出来ました。
確かに、そっくりだったです・・。
更に、ルドビヒスブルク宮殿には、
そこに住んだ歴代の王の家具が設置してありました。
ナポレオンの弟もその後住んでいたらしく、
彼らの家具も設置してありました。
バロック時代の後続く、ロココ、古典・・・
につながる当時の家具の変遷が、あまりに分かりやすくて、
おもしろかったです。 それらを見ていると、
その時代の音楽そのものを聞いているような気分になってくるのです。
例えば、これがStuttgartにある ルドビヒスブルク宮殿(1693年~)なのですが・。
ドイツで宮廷音楽家をしていたヘンデル(1685~1759)
の「王宮の花火の音楽」なんて、聞こえてきだしそうな雰囲気です。
この曲は、結婚式の入場でよく使われるそうです。
ちなみに私の妹もこれで入場しました。なかなか良かったです。
ものすごく華やかで。
ま
だ聞かれたことのない方は、おすすめします。
ただ、どこの管弦楽団の演奏のCDを聞いたかは、忘れてしまいました・・。
これは、1748年、オーストリア継承戦争での、
和約締結の祝賀行事の為に作曲。花火の打ち上げの前後に演奏されたらしいです。
現在でも、この宮殿庭内、夏には音楽祭に使われています。
で、このバロック宮殿、ものすごーーく、何もかも計算されつくされた、
自然、そして、建築の芸術傑作!なのです。
この写真だけでは分かりませんが。
例えば、王様通り(Koenigs Allee)から、城を目指してみます。
ここから、昔王様が帰ってこられた訳です。
この王様通りは、左右に緑の木が立っているだけ。
ここをまーーっすぐにどんどんと進むと、いよいよ宮殿内に入ってきます・・。
最初は、結構、整然とした緑の木, そして、
きちんとデザインされた芝生、などが続きます。
バロック宮殿の基本は左右対称。
鏡を中央にあてたかのように、左右の均等がばっちり取れてます。
そして進むに従って、色とりどりのお花が増えてくるのです。
それが入り口に近づくに従って、もっと色彩も動きも増し、
華やかになっていく。しかも、花の色、植える位置、
ぜーーんぶ、計算されつくされているんです。
で、花の色で鮮やかにくるくる・・と曲線を花壇に描き、
それも、入り口に向かってピークに増していく。
気分をどんどん高揚させるように設計してあるのです。
宮殿内に入れば、どっかーーん・・。豪華絢爛・。てことになります。
まるで、音楽そのもの、そして、バロック音楽そのものじゃないですか。
この一寸の狂いもない構成感といい、計算されつくされた美、といい・・。
バロック音楽を言葉で表すとしたら・・。
豪華絢爛、統一感と構成間。完全美。ってとこでしょうか・。
うーーん、この写真じゃー、分かんないですか・・。
ベルサイユ宮殿の鏡の間です、バロック時代の最盛期ですね。
っていうか、まっ金、金です。
ちなみに、統一感を持った音楽形式が生まれたと同時に、
こういった宮廷で使われる音楽が発達していったのです。
貴族用の舞曲です。
たくさんの踊りの為の音楽が作曲されました。
バッハもたくさん舞曲は作曲してます。
バロック音楽と、古典派音楽の変遷期を生きた有名な作曲家といえば、
Haydn(1732~1809) ,Mozarto(1756~91) ハイドンと、モーツァルトです。
実は、師弟関係 。(モーツァルトが一時期、弟子だった)。
音楽ではそこまで厳密に区分されないんですが、
この二人なんかは、ロココ時代の作曲家っていうのが
よく分かる音楽です。
バロックのように超ド派手!いかつい!!ではないんですね。
例えば、バロック時代の家具の色調なんかも、金の支えに、
真っ赤なビロードが背もたれについてる椅子とか、
作りもいちいちぐるぐる円を描いていて、大げさ。
でも、その後、18世紀半ばになると、より繊細で優美なロココ様式に、
移るんです。この家具とか見ると、金色でも、色彩は少し淡い金色、
ド派手な赤じゃなく、ピンク色の革が背もたれに張ってある椅子とかで、
作りも若干小さくなっていました。
まるで、洗練されてきたハイドンや、モーツァルトの音楽です。
彼らの音楽は、バッハやヘンデルより、さらに洗練され、
”軽さ”を得た音楽、という感じが私がするのです。私的に・・。
で、この後、更にナポレオン時代に突入してくる
古典派時代の家具もあったんですが、
これまた、見るからに、その当時活躍した、
ベートーベンの音楽が聞こえてくる気がするのです。
派手やかさ、繊細さは一切姿を消し、
軍事力が世界を治めるようになった。
ぶっきらぼうなまっすぐなつくり、緑色の革張りの背もたれ・・。
写真で説明できないのが残念です。あってもしないか?
という訳で、
ルドビヒブルク宮殿から、一気に話が古典派に飛んでいってしまいました。
とりあえず、私が最近気に入ってよく聞いてたCDを紹介します。
この時代の二人のCD紹介です。曲を聞きながら、
かなり贅沢で華やか、かつ健康的な当時の貴族気分、
雰囲気を味わえることは確かです。(そんなんどっちでもいいって言う人が大半かもしれませんが。)
ハイドンでお薦めはこれっ!!
アンドレプレビン指揮、ロンドン交響楽団。
他のも色々聞いたけど、このCDはかなり良かったです。
全体的に、ハイドンの楽しい、ユーモアあふれる魅力がたっぷり。
おなじみ、「びっくり交響曲」なんかの、
多分聞いたことのあるような曲も入っています。
このなかでも、「ロンドン」はかなり楽しかった。
元気が出ない時、こういう曲きくと、結構勝ち誇った気分になれるんですよね。
- アーティスト: Franz Joseph Haydn, Andr醇P Previn, London Symphony Orchestra, Pittsburgh Symphony Orchestra
- タイトル: Haydn: Symphonies 94,96,104
そして、Mozartでお薦めはこれ。この中の27番のコンチェルト。
私は最近コンチェルトの27番を弾いたので、
必然的に、よく聞くこととなったんだけど、
それ以前から大好きだったので、しょっちゅう聞いてました。
モーツァルトが亡くなった年に作った曲。
後、ルドルフゼルキンが弾いているのも、
全く彼と違って正統派で好き。(彼のがアメブロででてこない。)
ブレンデルは、めーーっちゃ遊んでます。その遊び具合が、
モーツァルトっぽくってすごく好き。でも、2楽章なんかは、
ゼルキンのほうがものすごく深い。泣けずに聞けませんっ!
彼はちなみに、私の大好きなペライアの先生なんです。
でも、ブレンデルで十分モーツァルトの楽しさは味わえると思います。
- アーティスト: ブレンデル(アルフレッド), モーツァルト, マッケラス(サー・チャールズ), スコットランド室内管弦楽団
- タイトル: モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K.482/ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595
という訳で・・・。
今回は、「宮廷音楽」をテーマに、バロック音楽から、
古典派音楽前半を追求してみました。
貴族全盛期の豪華絢爛、を反映した当時の音楽紹介でした・・・。
次回は、民衆が自由の為どんどん立ち上がり始め、
なんと軍事力がはびこってくるという、音楽では古典時代後半に突入です。
それでは、次回に続く。


