当局は、糖尿病と寄る年波(言い訳)に加えて、コンディションの低下で億劫になり、約2年3か月のQRTが続いています。
 
Hamlog
当局の最終ログ(2018年12月27日現在)
 
狭小敷地で活躍してくれたHFアンテナ(730V-1)の点検も、今や放って置き状態です。
 
マストのクランプが緩んでいるようで、台風など強風で給電部分が傷んだのか、明らかに受信感度も低下しています。
 
そんな折に、既報「激安!中華電源」を見つけた。テストの結果、今まで使っていた重厚長大なDC電源(菊水電子工業のPAN16-30A)から切替えることにした。
 
無線局(固定局)の免許は更新したので、これを機会に再々局の準備を始めています。なにとぞ4649!
 

 
一方で、2019年10月にYahooブログが閉鎖になり、Amebaに移設したが、当ブログの更新もほとんど手つかずのままでした。
 
YahooとAmebaではブログ・システムが違うため、文字のサイズも大小入り混じって読みづらく、掲載した写真が思わぬ場所に移動して見づらくなってしまった。
 
これらを修正するには、ウェブページのHTMLとCSSによる補正が必要で、少しずつページの修正を行ってる。今後、ブログの閉鎖や変更があっても対応可能なように、パソコンに記述データを残しています。
 
現在、ほぼページ修正が完了したのは以下の通り。スッキリしましたので、苦労のあとを是非、ご覧になってください。
 
Digital Sound CW(15頁)
 
その他、特に気になったページから少しづつ修正を行っています。
 

 
再々開局にあたっては、まずは中華電源を箱に入れて、ベランダ・タワーに登ってアンテナの再整備、JARLへの再加入、ハムログの更新、CLUBLOG、QRZ.COMなど、いつになったらQRVできるやら・・・。
 
QRV可能になりましたら、旧ファイトマンクラブ、蒲KURA会などのメンバーに連絡したいと思います。
 
 
 
 
フォロー4649
 


職業病とでも言うのか…長年の習慣で新しいモノを考える時は、図面を引きながら構想を練ってしまう。激安電源を手にして、何時もの癖が出てしまった。構想というより妄想かも知れない。
 
all
中華激安!S-360-12
構想する時は、仕事でも設計条件をハッキリさせておいたものだから、セオリーに従って、激安電源とはいえ以下の点を最低条件として設定しました。
  • おもにFT-991で使うので、近い寸法(229mmWx80mmHx253mmD)に合わせたい。上下2段に設置することを考えれば、外形の幅229mmに近いケースを探す。
  • 折角、電源本体が激安だったので、アルインコのDM-330MV(市販価格19,800円から)以内にコストを抑える。買ったほうが安いのでは激安の意味がない。
  • 今まで、シャック内で電源コモンモード・コイルが宙ぶらりんだったので、できればケースに収めたい。

 
以上の最低条件で、ケース選びから始める。前回の「激安!中華電源のテスト」で確認したCUREというメーカーのS-360-12(114mmWx51mmHx215mmD)が収まらなければ話にならない。
 
記事掲載品のS-360-12はAMAZONで完売したようで、現在は類似品の「Padarsey 12V 30A DC 直流電源変換器 2,799円」が出ています。
 
そこで比較的安価で加工の楽なブラスチック・ケースから探したが、中々手ごろなサイズが見つからない。小型機器用メタルケースで普段使っているタカチ電機工業のUCシリーズ、MSシリーズ、YMシリーズ、リードのEXシリーズ、SKシリーズなどは見栄えも良いが、電源本体より高価なのは何とも苦しい。
 
LEAD P
リード Pシリーズ
安価なタカチのMBシリーズ、シャーシにフタの付いたリードのPシリーズ奥澤のOシリーズから選ぶことにした。
 
今回は、サイズを検討した結果、リードのP-311(230mmWx70mmHx180mmD)を選びました。
 
Yahooショッピングサイトのイーデンキで2,112円(+送料650円)、せんごくネット通販で2,519円(税込、送別)、マルツで2,350(税抜、送別)です。
 

 
DROK
DROK 0.39
次に電流、電圧のインジケータだが、コストを考えると付けなくても良いかもしれない。風情のあるアナログパネルメータを使いたいところだが、Amazonで中華製1,788円の激安があった。
 
DROKの0.39という品番で、自動車用デジタルメータで電圧と電流が同時に測定(と言うより確認)できて、50Aまでのシャント抵抗(FL-2 0.5)付きなのだ。
 
電圧範囲は4.5V~100Vとなっているので、測定する電源自体からメータの電源を取っているようだ。このメータは寸法がわからなかったのでポチッと押して買いました。
 

 
FT-290-43
FT-290-43を使ったCMF
コモンモードフィルタ(CMF)は、「リグの手前にフィルタを入れる」のキャンセル巻きで、アミドンのFT-240-43に5.5sq(許容電流49A)のKIV線を巻いたものを以前から使っている。写真はFT-290サイズ。
 
FT-240は巻き上がりの寸法で70mmФ前後になるので、P-311で縦置きすると相当窮屈になるが、無理して入れることを考えた。
 

 
出力コネクタは使わなくても良いが、使うとしたら定格30A以上のコネクタを探さなければならない。アマチュア無線機器も大半が強度の怪しいプラスチック・コネクタのコンタクトを並列に使ってごまかしている。Hi…
 
信頼性、耐久性を考えると、電子機器用としては七星科学研究所のNCS-443-RF(モノタロウで税別 1,990円)が一般的だろう。30A定格では舞台照明用があり、C型と言われる丸茂電機などの舞台照明メーカーのC30C(サウンドハウスで税別 2,580円)、最近ではノイトリックのNAC3MP-HC(サウンドハウスで税別 1,410円)が使われている。
 
NCS-443-RF
NCS-443-RF(七星)
C30C
C30C(丸茂)
NAC3MP-HC
NAC3MP-HC(NEUTRIK)
電源側に使用するレセプタクル単品は比較的安価だが、差し込む側のプラグは七星NCS-443-PM(税別 2,390円)、丸茂C30P(税別 2,280円)、ノイトリックNAC3FC-HC(税込 4,829円)と組み合わせると高価だ。コストを考えるとターミナルだけで良いかも知れない。
 

 
その他は手持ちのパーツを利用する。スペースの点からもノイトリックのNAC3MP-HCを設計に入れてみた。
 
必死に書き上げたので、画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。画像データだけで変なプログラムは埋め込んでありませんので、安心してご覧ください。
 
F
P-311を使った正面図
B
P-311を使った裏面図
U
P-311を使った上面断面図
R
P-311を使った右側断面図
 
ACインレットはEDKのAC-P01CF01、フューズホルダーはEDKのFH-043、電源スイッチはサトーパーツのSW-62、ターミナルはT-3025、電圧調整用ボリュームは不明だがつまみはサトーパーツのK-90-Sです。
 

 
歳を取ると万事が億劫になり、いつ作り始めるか未定である。しかし細かく設計(シミュレーション)しているだけで結構楽しく、バーチャル電子工作といった感じでしょうか?
 
 
 
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Yahooブログからamebaブログに引っ越してきて未更新でしたが、久々に記事を書きます。ちなみにアマチュア無線もQRTが続いています。
 
PAN16-30A
現用中のPAN16-30A
8年前に再開局して以来、100W機の電源は手元にあった菊水電子工業のPAN16-30Aを使ってきたのだが、23Kg以上の重量だけでなく、700Wというオーバースペックでファンの音も気になっていた。
 
FMでQSOしているとマイクがファンの音を拾って、「リニア疑惑」を疑われることも度々あった。
 
DM-330MV
手ごろなDM-330MV
アマチュア無線用の電源としては、友人に借りて使ったアルインコのDM-330MVを候補に考えていた。実際に使ってみて100W機でも安定して動作していた。
 
ノイズの少ない八丈島移動運用で使ったのだが、スイッチング方式ながら電源ノイズが気になることもなかった。そのうえ、小型軽量で実売価格が2万円以下なのも魅力であった。
 

 
再々開局を考えながら、コンパクトな電源を探していると、たまたまAMAZONで、30A(360W)のスイッチング電源を見つけました。
 
box
S-360-12のパッケージ
以前にも中華パーツを購入して失敗した経験が何度かあったので、疑心暗鬼ながら安さに魅かれて購入してみました。
 
このCUREというメーカーのS-360-12は、アマゾンでは2,711円という超安値で、しかも国内在庫があるようで注文2日目には到着した。パッケージは見た通りの相変わらずのチャイニーズ・クオリティだった。
 
all
S-360-12の中身
アマゾンの評価で「コンデンサーが外れてコロコロ踊っていた…」という酷評もあったので心配はあったが、開封してみると気になる点は見当たらなかったので一安心。中華パーツは、まるでギャンブルのようでスリルがある(Hi)。
 
日本国内の場合、側面の入力切替スイッチ(110V/220V)位置が110V側にあることを確認する。L(ライブ)、N(ニュートラル)端子間にAC100Vを接続し、入力無負荷ながらテスターで出力電圧も確認できた。
 
ただし測定値が14.5Vだったので、電圧調整の半固定ボリュームを回して使用電圧の13.5Vに調整する。国産品では出荷前に定格12Vであれば12.0Vに調整してあるところだろう。この手間も惜しんでコストダウンを図っているのだろうか?
 

 
少し気になったのはファンの付いている天板部分のカバーは固定されていないので、ファンの振動が大きくなって伝わると思われる。実際の組み立て時にはビスで固定することも考えることとする。
 
terminal
出力端子台の様子
 
ここで端子台の大きさが気になった。M4のビスを使っているが、普通M4の端子は最大12~15Aなので、当然ながら一か所の端子では30Aは流せない。ちなみにPAN16-30Aの場合、M6のネジを端子に使っている。さすがにメーカーでもわかっているようで、それぞれの出力端子が3連になっている。
 
wiering
端子台の結線の例
 
そこで100W機(約23A)をつなぐ場合は、現在使っている5.5sqのより線を均等に三分割して、それぞれ3か所に接続した。この作業が一番手間を食った。
 
入力側はL(ライブ)黒または赤、N(ニュートラル)白、G(接地)緑をつなぐ。写真では小電流のアクセサリー用電源も出力端子に接続してある。
 

 
setup
実働テストの様子
当局は電源とリグの間にコモンモード・フィルターを入れてある。電源線では一般的なキャンセル巻きにしてある。この状態でリップル電圧を観測してみた。
 
取扱説明書の定格仕様で見ると、リップル・ノイズはPAN16-30Aでは0.5mVに対してS-360-12は100mVと大きな差があったので、無線機に使えるか…心配な点であった。
 
lipple
S-360-12とPAN16-30Aの観測波形
上の波形が中華製S-360-12で、下段は無負荷の菊水PAN16-30A。当たりはずれ、個体差はあるかも知れませんがオシロスコープで見た限りでは、倍程度の差だった。
 
スイープスピードは7mSecでVOLTS/DIVは2mVでの観測波形です。
 
実際に聴感ではほとんど気になりませんでした。結論として「中華電源」も実用になりそうだ…と感じた次第です。
 
 
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CRK-10Aの低周波増幅段がオーディオ・フィルターになっているが、高周波段は2段クリスタル・フィルターだけでは限界がある。
 
そこで全体の選択度を少しでも改善することは出来ないだろうか?
 
前回の「オーディオ・フィルターの検証」に基づいて、フィルターの周波数特性を再考してみた。
 
フィルタ回路
現在のオーディオフィルタ回路
 
出来るだけ部品交換を最小限にすることを前提にして、R21R22の抵抗2点だけで、比較的に効果が得られることがシミュレーションで判明した。
 
R21は220KΩを330KΩに変更して、NE5532(U2A)の増幅率を原設計を考慮してR22は2.2KΩを1.8KΩに変更した。
 
特製曲線
現在のオーディオフィルタ特性
 
今回は200Hz~2KHzの帯域幅で対数表示とした。シミュレーション結果は、緑線から赤線のように高域部分の減衰が増加し、全体的なスカート特性がシャープになり、定数の関係から増幅率が上昇しています。
 
実際の運用結果は数KHz以上の音声が減衰して、信号音は聞きやすくなった。その反面、中心周波数から±200~300Hz離れると弱い信号は聞きづらくなった。
 
本機はAGC機能がないため、周波数が離れていても強力な信号は、それなりに聞こえてしまいます。
またビート音が同様(約700Hz前後)の約1.5KHz上方の信号は、ダイレクト・コンバージョンの特性上止む負えない結果となった。
 
 
 
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CRK-10Aの低周波増幅段には、バンドパスフィルタが組み込まれている。回路シミュレータ(LTspice)で現状の定数を検証してみた。
 
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LTspiceによる検証回路図
 
上画像はCRK-10Aの回路に基づき、低周波部分の定数を入力した。
1段目と2段目の間にFETのスイッチャーが入っているが、音質に関係がないのでシミュレーションからは省略した。
ダブルバランスド・ミキサーの出力をV3(10mV)とした。
 
NE5532のモデルは、下記URLから拝借して[lib]→[sub]に「NE5532.sub」として貼り付けた。
 
Adding a NE5532 Op Amp Model to LTSpice
 
LTspiceで組み上げた回路は、ascファイルで下記 Google Drive からダウンロードできるようにしたので、興味ある方はご利用ください。
 
CRK-10A_AudioFilter-sim.asc (4.2KB)
 
シミュレーション結果の画像は、少し見難いですが以下の通りです。
 
イメージ 2
LTspiceによるシミュレーション結果
 
周波数軸は対数表示にせず、あえてリニアにしてある。700~800Hzあたりがピークになっているが、低域側はかなり良い感じながら、高域側のスロープがもう少し下がれば聞きやすいかな?・・・と感じました。
 
 
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