材料がそろったので、まず気軽にできるリグのアンテナ端子の手前に、コモンモードフィルタ(CMF)を入れます。
 
本来CMFは、アンテナ側に入れた方が効果が高いと言われていますが、購入したアンテナ伸縮ピールがチャチで速攻で壊れて下りなくなったため、取りあえずの効果検証のためにリグ側を選びました。
 

 
同相ノイズを抑制する目的で、線路をフェライト・トロイダル・コアに巻きますが、コアへの巻き方には基本的に2種類あります。
 
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バイファイラ巻き
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キャンセル巻き
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W1JR巻き
左側が2線を平行に順序良く巻くバイファイラ巻きで、中央が2線を振り分けて対称に巻くキャンセル巻きです。
 
右側は、バイファイラ巻きを半周してから巻き初めに戻って残りを巻いていくW1JR巻きです。W1JR局は、現役でご活躍のOMさんだそうです。
 

 
ところで同軸ケーブルは2線を分離できませんから、キャンセル巻きはできません。
 
キャンセル巻きは、電源回路などのCMFとして使われています。普通のバイファイラ巻きでも良いとは思いますが、今回はWeb上でも評判の高いW1JR巻きに挑戦します。
 
図では、巻き初めに戻るときに電線を半回転させていますが、同軸ケーブルの場合は、当然ですが不要です。
 
アンテナから来る5D-2Vの同軸を、巻きやすいようにリグの直前で3D-2V(実際はRG-58C/U)にスケールダウンさせました。最初に8ターン、巻き初めに戻って8ターン、合計16ターンです。
 
巻き数は、トロイダルコアの内側を通過した回数を表すそうで、正直なところ3D-2Vクラスの同軸では、240サイズで8+8ターンは、窮屈で無理がありますね。
 
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給電線に入れたW1JR巻きのコモンモードフィルタ
 
IC-7200のアンテナ端子にW1JR巻きにしたCMFを付けました。アンテナ端子の直近には例のパッチンコア(コモンモード検出センサ)を取りつけました。
 

 
これで準備万端。次回はコモンモードノイズの観測結果をご覧いただきます。
 
 
 
 
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