BIOS編 の次はOS&アプリケーションだ。


動物の中で言葉を使うのは人間だけ、その言葉をOS(オペレーションシステム)としている訳だが、パソコンはOSの登場で爆発的なな進化を遂げている。

携帯電話も同様に、OSの搭載でかつての自動車電話やショルダーホンの時代からパソコン以上に進化している。

その台数も、OS搭載以降急激に台数を増やしている。


人間も、言葉と言うOSを使うようになって急激に文明は進歩し、人口も爆発的に増えていて実に良く似ている。


しかし、OSだけではパソコンは使えない。

まあ、OSにバンドルされているソフト程度なら使えるが、それはあくまでもOSにバンドルされているアプリケーションでしかない。


OSだけのパソコンはスタンドアローンな状態ではほとんど何も出来ないし使えない。

そこで、翻訳ソフトをインストールすると、英文が日本語に訳される(中途半端な訳だが)

人間が語学を学ぶと言う事は、人間の基本OSに外国語と言うアプリケーションソフトをインストールすると言う事と同じだ。

しかし、ネット環境もない状態で、翻訳ソフトをインストールしても何の役にも立たない。

ハードディスクの容量を無駄に消費するだけだ。


よくある話なのだが、パソコンを買ったからメールでファイルを送ってと言う人がいる。

その人にWordファイルを添付して送ると、「入っていない」と言う人がいる。

しかし、ファイルが入って無いのではなく、その人のパソコンにWordソフトが入っていないだけの話である。

つまり、データだけでは使えないと言う事だ。


例えば、パソコン無知の音楽好きの人が、OS機能だけのパソコンを買ったとしよう。

その人が、友達から音楽ファイルを沢山もらって来て、自分のパソコンに入れても、聞けないし、開けない。

音楽を聴くためには再生ソフトが必要だ。

そこで、音楽アプリケーションソフトをインストールすると、そのファイルを開く事も出来るし聞くことも出来る様になるのだが・・・


ファイルを単体で聞くことは出来ても、アルバムとして連続再生する事は出来ない。

アルバムとして連続再生するには、再生ソフトにアルバムを作り、その音楽アプリケーションソフトにファイルを関連付けしなくてはならない。

しかも、データ量が多いと、データに埋もれて何処にどのファイルがあるのかさえ分からない。

実に手間のかかる作業になってしまう。


しかし、最初から音楽アプリケーションソフトをインストールして、そのソフトを使って音楽ファイルをインストールすれば最初からアルバムが出来ている。


じつはこれ、今の教育の現状だ。

最初から目的を持ってアプリケーションをインストールして、そこにデータを入れれば何の問題も無く使えるのだが、目的と言うアプリケーションも無く、知識と言うデータだけをインストールするからそのデータを生かせない。


同じ勉強をするのでも、テストに良い点を取るだけの勉強は、データの蓄積だけでアプリケーションに関連付けされていない、だからデータ量が増えるとデータの中に埋もれてしまい探し出すのが難しくなる。

しかし、「自分の好きな事」と言うアプリケーションがインストールされていると、少なくとも自分の好きな事と言うアプリケーションに関連付けされてデータが蓄積されるので、すぐにデータが使える。

しかも、一旦何かのアプリケーションに関連付けされたデータは、別のアプリケーションをインストールしてもインポートやエキスポートが出来てすぐに使える。

それが目的と言う物の重要性。

人間も同じだ。


クラーク博士も言っている。

「少年よ大志を抱け」

子供の頃に必要な事は勉強ではなく、「何かを志す事」で、その「志」がアプリケーションになる。

大人は子どもに「将来の夢」を語らせるのに、自分の価値観と違う夢だと「そんなもの」とか「現実は甘くない」と言って否定してしまう。

どんな荒唐無稽な夢であってもやらせれば良い、それをやる事で別の道が見えて来る。

人生将来の事など分からない、今景気が良くて就職先があっても、自分が社会に出る時に仕事がある保証は何処にも無い。

良い会社に入る事を目的に勉強して大学へ入って、いざ社会に出ようとしたら、仕事も無くフリーターでは自分の人生悲観的にもなるだろう。

しかし、例え叶わなくても夢の為に生きて来た人生は、満足は出来なくても悲観的になる事は無い。


インポートやエキスポートが出来ない勉強、この人がその良い例 だろう。

パソコン的にこの人を見ると、行動力と言うドライバーソフトがインストールされていないし、BIOSに問題がある。

この人は心療内科に通っているらしいのだが、パソコン的には治療とは機械的に壊れた所を修理する意味合いが強い、しかし壊れる原因になっているBIOSの設定変更や、足りないドライバーソフトをインストールしない限り同じ所が壊れるだろう。

修理が出来る程度なら良いが、人間のパーツ交換は出来ない。


子どもの勉強も気を付けた方が良い。

CPUには安全マージンがある。

その安全マージンを使いクロックアップすれば処理速度を上げる事が出来る。

しかし、熱暴走の危険があり、熱暴走したらCPUはオシャカになる。

そのクロックアップは数値的には上がるかもしれないが、体感速度はほとんど変わらない。

今、子供の鬱が急増している、その多くはクロックアップの熱暴走とBIOSの初期不良だ。

逆に、適性に合った育て方をしていれば、基本性能は上がって行く。




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