最近、ニュースで精神鑑定の曖昧さが指摘されているが、専門医でも判らない事が私にわかるはずも無い。


私が、今まで感じている事や判断基準にしている事を調査業の目線で書こうと思う。


それは、多くの集団ストーカー被害者に接すると誰でも疑問を持つ事でもあると思う。


彼らの基本的な虚実混同は次の3点で、彼等はこれを実際にあるかのように話す。


1. 彼等は「妄想」と「現実」の区別が付いていない。

2. 幻視として見えているのか、見間違いをしているのかの区別も判らない。

3. 幻聴なのか耳鳴りなのか存在する音(声)なのか?


これらは、彼らの言う「犯罪」なのか、「病気」なのかを区別する上で非常に重要になる。


これらの区別だが、自称被害者の話を聞く事から始めるのだが、最初は「ほ~」「なるほど」と相槌を入れるだけで、否定も肯定もせず「様々な被害」を聞く。

この時に、より多くの「被害」なる物を聞く事と、被害の時系列を組み立てる事が重要だ。

そして、そこから主観的な要素を外し「行為」だけを頭に思い浮かべる。


例えば「犯人達は私の写真を携帯電話で配信して、私を監視している」と言う物は結構多いのだが「どうして、そう思ったのか」を聞くと「携帯電話を見ながら私の顔を確認している」と言う物が多い。


その「被害」なる物から、主観の部分を抜くと「携帯電話を見ながら前を見る」と言う行為で、そう言った光景は良く見かける「携帯メールを打ちながら歩いている人」と同じである。

そして、その携帯で配信されて、監視されていると言う「被害」にを訴える人に「携帯で配信された写真」を確認した人は一人もいない。

この「携帯の写真配信」一つでも「主観による思い込み(妄想)」と見ることも出来るし、そう言った主観で見える事が「幻視」と見る事も出来る。

時系列の組み立ては、その人がどう言った経緯で妄想を膨らまして行ったのかを知る上で重要で、覚えの順序 によるその人の世界観を知る事が出来る。


また、統合失調症の人など「光る物が見える」「妖精が見える」等は本当の幻視だろう。

そう言った、思い込みによる主観的な話と、幻覚との区別が大切だ。


音(声)も同じ様に区別が必要だ。

実際の「音」なのか「声」なのか「幻聴」なのか「耳鳴り」なのかである。

これは最初に「声」なのか「音」なのかで分けている。

統合失調症にしても、躁鬱病にしても「自律神経失調症」を併発している人が多い、と言うより自律神経失調症の方が先に発症している場合が多い。

音の場合、自律神経失調症の「耳鳴り」である可能性が高い。

自律神経失調症の場合、他にも「頭痛」や「動機」「便秘」「下痢」等の他の症状も有る。

ここが厄介な所でもあるのだが、自律神経失調症(パニック障害などの自律神経症状)の原因は、精神ストレスであり、その精神ストレスは対人関係の摩擦で起きる。

つまり、その時点ですでに「被害妄想」的な思考形態になっているという事である。


そして、自律神経失調症と言う病気に気付かず、その症状を他人からの攻撃と解釈する所が、その人の元々の性格を現していると思われるし、その性格が摩擦を生んでいると考えられる。


声の場合は、幻聴なのか実際存在する声なのかを区別する必要がある。

実際に存在する声でも「本当に自分に言われた声なのか」それとも著書で書いているような「日本語キーワード」的な者なのかの区別も必要だ。

一番確実なのが「録音」なのだが、何処で聞えたのか、その時の距離は、面と向かって言われたのか等、話を突き詰めて聞けば大体判る。


集団ストーカー被害者が言う「ささやき」程度の声は、耳元で話さなければ聞えない。

会社などの雑多な音がある所では、音量の少ないささやき程度の声が聞こえる事は考え難い。

会社や学校だけで聞えるのであれば「日本語キーワード」の可能性が高く、誰もいない自分の部屋でも聞えるのであれば「幻聴」を疑った方が良い。

そして、幻聴であれば「統合失調症」の可能性が高く、日本語キーワードなら躁鬱病や神経症の可能性が高いという事で、奨める病院も精神科なのか心療内科なのかが違ってくる。

これは、結構重要な事だ。

昔ながらの鉄格子が付いている精神科は、待合室で待っている時にも物凄い精神的ダメージを負うが、心療内科やメンタルクリニック等は、小奇麗な所が多く精神的ダメージを受け難い。

しかし、入院設備は無く入院が必要な程悪化している人には向かない。


録音を奨めた時にも、その人の性格的な物が垣間見れる。

録音しても自分の聞こえている声が録音できない時、多くの人は「こんな事をしても無駄」とか「機械の性能が悪い」と言う。

つまり「原因が自分にある」事が認められない人と言う事であり、その事が精神ストレスとなる社会的な摩擦を生んでいると考えられる。

そして、その事は「病気の症状」と思いがちだが、病気の原因である事が多い。

それは、その人の事を知る第三者の話を聞くと判ってくる。




集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 1)/古牧 和都