この「覚えの順序」は、様々な事に影響します。


「自称被害者」と呼ばれる人達がその典型です。

ネットの中では「集スト=統合失調症」といわれる方が多いのですが、それは大きな間違いです。


自称被害者の症状は「妄想」であり、妄想は「不安」によって始まります。


ここで、被害妄想と将来の夢などの妄想の違いを理解しないと、話が分かり難くなりますので少し説明します。

将来の夢などは「希望」を元にしますが、被害妄想は「防衛本能」を基にします。

防衛本能から来る被害妄想は、本能を基にしている為、強烈なのです。


統合失調症は確かに妄想を伴う精神疾患では有りますが、その妄想は幻聴などの感覚異常から発生します。

しかし、「不安」と言うものは、精神疾患特有の物ではありません、普通の人にも有る物です。


実際、自称被害者と呼ばれる人には統合失調症も含まれますが、同じぐらい多い物に「自律神経失調症」があります。


自律神経失調症は様々な症状があるのですが、かかる医者が違っていると「原因不明の症状」になります。

例えば、自律神経失調症の人が(本人この病気を知らない)、関節や筋肉の痛みを感じて外科や整形外科に行っても「異常なし」と診断されますし、動悸が激しく息苦しさを感じて、内科に行っても「異常なし」と診断されます。


すると、「私の体どうなってしまったのだろう?原因不明の病気?」と不安を覚えます。


そこから情報収集に入っていきます。


そこで、自律神経失調症を知り、心療内科へ行けばその人は快方に向うでしょうが、調べた時に「電波系」に出会うと、覚えの順序2 のパソコン無知と同じ状態に入っていきます。

情報収集に入った時点で、精神状態はマイナス思考になっていますので、より心配になる情報を探していく傾向が出ます。


そして、被害妄想の世界観が構築され、更に不安を解消しようとして他の自称被害者のブログやHPを渡り歩き、他人の妄想を自分に取り込んで行きます。


この妄想を外す為には、それまで取り込んだ他人の妄想を一つ一つ剥がして行かなければなりません。

そんな事は事実上無理です。

逆に「統合失調症」の場合は、妄想の元になる「幻聴」が消えれば、それまで積み上げた全ての妄想を消す事も可能なのです。


話が少しそれましたが、この「覚えの順序」は学校教育や家庭教育の盲点でもあり、いじめ問題にも共通しているのです。


幼年期や少年期は「核のある知識」の収集時期です。

その核となる知識は、勉強ではなく「遊び」の中にあります。

しかも、ゲームではなく自然の中です。

泥にまみれ、川で遊び、走り回り、転んで、怪我をして、友達と喧嘩し、そして仲直りする、それが大切な教育なのです。


自然の中には、植物、昆虫、動物など様々な物が生きています。

そして、夏は暑く冬は寒い、北風、南風、夏場に黒い服を着ていたら暑い、白い服を着ていたら涼しい、そんな知識の核となる事が溢れています。

それはそのまま、学校で習う勉強に直結します。

しかし、覚えの順序1で書いた「昆虫博士」 のように机の前で図鑑だけ読んでいたのでは「知識の核」はありません。


友人関係も同じで、幼年期や少年期などに沢山友達と遊んで、コミュニケーションの核を作らなければ、判断基準の集合体が小さくなってしまいます。

昔は、殴って殴られて、人の痛さを知ると言う「核」があったのですが、今ではこの核は中々出来ませんね。





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