157.嵐の夜にⅡ ~야 신채경. 정말 모르는거야?내가 널 진작에 사랑한다고. | かおり流 もうひとつの「宮」

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「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
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初めての方は是非 はじめまして から順にお読みください ★全体目次
前のお話→156.嵐の夜にⅠ ~やぁだぁ…眠いよぉ…誰?邪魔しないでよぉ
このお話は 155.茗禪堂(ミョンソンダン)の秘密~消したい過去は 消してしまった方が良いに決まってる に次ぐシン目線です


今朝は良く晴れていたが 湿度は高く蒸し暑かった 夕方からは激しく雨が降り出し…
落雷の影響とかで 高速鉄道が途中で止まり 嵐が過ぎるのを待った所為で帰宮は深夜を過ぎてしまった
「すっかり遅くなったな 今後の予定は明日の朝食の席で聞くから 今夜はもういい」

コン内官にそう告げて 自室に入りバスルームへ直行しシャワーを浴びる
パビリオンの明かりも消してもらったはずなのに やけに明るい…
おや?妃宮の居室に明かりが…?

今夜は地方公務で遅くなるから先に休めと 今朝言っておいたのに

妃宮の部屋に明かりが燈ったままだった…
煌々と点いているならコン内官が声を掛けただろうが ほの明いだけだ…

だがあいつはいつも真っ暗の中で眠る…起きているのか?
冷たいドアノブを握りガラスの扉を そっと開けてみる

「帰ったぞ… 起きてるのか? 先に休めと言っただろう? …っと」
手前の居室にチェギョンの姿は無かったので 一応声を掛けながら寝室の方を覗いた途端に 俺は言葉を失った…

ベッドサイドのスタンドが ほんのり明い光を放っているだけで ベットの上はカラだった だが驚いたのはそこじゃない…
チェギョンときたら 風呂上りにそのまま眠ってしまったのか…?
スタンドの明かりにさらされたバスローブのままの彼女の姿は ベッドではなくカウチに在った
バスローブの裾が 寝返りをうった所為か少し捲れていて…
そこからまるで象牙のように滑らかな彼女の白い太腿が 剥き出しになっていたんだ

「おいお~い… ちゃんと着替えて寝ろよ…」
チェギョンを起こそうと伸ばしかけた手を… 引き戻した なんだか急に…このまま起こすのが惜しくなって…
(―シンは無意識に舌なめずりする―)
俺はチェギョンの眠っているカウチの前のテーブルに 行儀悪く座った
規則正しい寝息を立てるチェギョンを じっと観察するように見つめる

唇に右手の親指を宛てがい まるで甘えた赤ん坊のようなしぐさなのに なんでこんなに色っぽく見えるんだ?
ほんの少し開いた唇に 吸い寄せられるように自らの唇を寄せ その端っこにチュ…と口付けてみた
くくくっ まるで起きやしない…

くるんと長い睫毛が濡れたように光っている もしかして…また泣いたのか?
今度はどんな涙なんだ?また何か失敗したか?それとも…やっぱりホームシックか?
しかも…
何度言ってもちゃんと乾かさないんだな…長い黒髪が冷たくなっている

バスローブは 胸元も少し肌蹴ていて 白い柔肌がふっくらと俺の目を誘う…
「ん…」
カウチの肘掛に縋るように身じろぎ 小さく丸まるチェギョン
「やれやれ…」
俺は背をかがめてチェギョンの耳許に囁く
「妃宮媽媽 ベットで寝ないと お風邪を召しますよ…」
それでも起きないチェギョンの乱れたバスローブを直し その体を両腕でそっと抱き上げた
「ぅうん…」
チェギョンの口から吐息が漏れたが やはり目覚める気配はない
そのまま数歩先のベットに彼女を降ろし 眠る姫の傍に座り その冷たくなった髪を撫でる
ベットが小さく軋みチェギョンがわずかに身じろぐ…
「!!」
声にならない声が自分の口を衝く 整えたはずのバスローブがまたも肌蹴て あろうことか 裾から白いショーツがチラリと覗いている
プツンと何かが切れるような音を聞いた 理性の…限…界…だ…

「シン・チェギョン…お前は本当にわかってないんだな…
俺はお前の夫なんだぞ?今すぐお前を本当に妻にしてやろうか?」
だがチェギョンはそんな危機感など微塵も感じていないのか まるで白雪姫か眠りの森の美女だかのごとく眠り続ける
ったく 覚えておけよと言ったじゃないか…
お前は 俺を惑わす悪い姫だ いいのか?今夜はその責任を取ってもらうぞ?!

殿下はどうしてあたしにキスするの…なんて馬鹿なことを言ったこの紅い唇
야 신채경. 정말 모르는거야?
내가 널 진작에 사랑한다고.

(ヤ シン・チェギョン チョンマル モルヌンゴヤ?/
本当にわからないのか?)
(ネガ ノル チンジャグィ サランハンダゴ/俺がお前を疾うに愛しているってこと…)
俺は半開きのチェギョンの唇に自分のそれを重ね 彼女の上唇を食んだ
「んんむ…」
チェギョンの喉の奥から漏れる声が 俺の唇に伝わり 俺の喉の奥が疼く
今度は下唇を食んだ
うっすらと開いた瞼
「んん…?あ…シンく…」
あ…まただ… お前…いま…俺を見たよな?
もしかして…俺の事こっそりシンくんって呼んで いるの…か?

自分の置かれている状況を くるくると瞳を回して考えるチェギョン
くっくっくっ 笑い出したいのをなんとか堪える
「ようやくお目覚めか?」
俺はチェギョンの前に添うように横たわり 彼女の顔の横に肘を付き自分の顎を支えている
「きゃ!…や…」
ようやく肌蹴た胸元を急いでとじる
「先に寝てろと言ったのに 俺を待ってたんだろう?
バスローブのままカウチなんかに眠るから 髪も躰も すっかり冷たくなっている」
運んでやったんだアピールを試みる
「あ…ご…ごめんなさい…諦めて もう寝るからってお姉さんに言ったのに 途中で…」
「次は… 覚えて置けって言ったの 忘れたのか?」

チェギョンがあわてて 俺を押しやろうと 両手で俺の胸を押す…
ちょっと待て 俺は今お前の前に立てる躰じゃないんだ!
「妃が臥せったりしたら 俺が周りから白い目で見られるんだ 苦労させているんだろうとな…
丁度いい… 今日は疲れた 俺を癒すのもお前の勤めだ このままお前を抱いて眠る」
「え!うそ!それは…」
「なんだ?なんか文句でもあるのか?」
押すなよくそ!見られてたまるか意地でも離れないぞ
「え?…いや…その…」
「うるさい もうだまって寝かせろ」
俺はバスローブのままのジタバタする彼女を抱き締めて眠った… いや眠ったふりをした

「あぁん…困るよぉ~ こんなんじゃ眠れないよ 殿下ぁ…」
ふっ なんとでも言え わかってないようだが おまえなんかより俺の方がずっと眠れない状況なんだぞ…
彼女から立ち込めるのはボディーソープの香りなのか?
俺のバスルームのとは違うふんわりと芳るローズのような香りを吸い込み
俺は胸の内でムクゲの花を数えはじめ 躰の中心から意識を逸らせた
どうせお前は… 俺なんか気にも留めずに すぐに眠るんだろう?

 

 

 

いつも ありがとうございます
えへへ…

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ジフニへのお誕生日メッセージというかなんというかな詳細は
母屋に書きましたのでこちらには書きません↓
생일 축하합니다 사랑하는 주지훈씨


次のお話は5/18
158.ぬくもりⅠ ~熱っぽい眼差しに 思わず頷いちゃったけど…
の前に明日は 5/10に出来たセンイルにまつわる番外編で未来のお話を もうひとつ
番外編15 図星~そう 図星 シンくんの図星は 指しちゃダメなのよ