その2   

 

■2023/11/23(木)_No.2

 

個人的に手間取ったものの入国審査自体は

比較的空いていて、8時過ぎには非制限区域に出ることができた。

 

空港出口に「TAXI~~~!!(ワラワラ..」が居ないのは、

一応先進国の証か。

 

空港は各国の大空港よろしく20km以上の郊外にあるので、

まずはLAの中心部を目指すことにする。

 

この空港、アクセス鉄道がなく(建設中)、

市街地までの交通手段は検討の余地あり。

 

到着口には思ったより人気がないものの

危険な感じはしなかったので高速バスを使うことにした。

 

 

乗り場が分かりづらくてうろうろしてしまった。

最終的には5人ほど旅行者ルックがバスを待っていたが、

やはりみんな乗降場が見つけられずうろうろしていた。

 

要はこの青いポールのとこで待っとけと。

バスは30分しないくらいで来た。

Van nuisとかいうよく分らんとこに行くバスも来るので

間違えないように気を付けた。

 

 

バス(Flyaway)はいたって普通の高速バスで快適。

調子よくハイウェイを飛ばしてゆく。

 

確かに越谷感が...。椰子の木多めの越谷。

 

空港を出るとしばらくハイウェイがメトロと並走するのだが、

ホームで列車を待っている人民のなりを見る感じ

Flyawayのほうが安心な交通手段だと感じた。

メトロ利用の場合は空港から最寄り駅までバス乗り継ぎだそうな。

 

30分ほどで都心部の駅(Union station)の近くに接近。

少し高い建物が集まっている。

 

Union station裏側のロータリーに着。

 

料金は降りるときにクレカで払う。

多分現金は使えないのではなかろうか。

 

ここまでは他所から来た人の集団、

スイミーの群れ感があった。

要は固まっていれば襲われづらいし、

襲われても1番弱そうな奴からやられる。

しかしここからは完全に1人となる。

群れの庇護はもう受けられないゾ♡

 

 

おそらくバスロータリー側がメトロの駅で、

反対側(西側)がAmtrakの駅らしい。

 

メトロ側には浮浪者がたむろしており、

立ち止まるとすぐに声をかけてくる。

 

大方施しを求めて来るのだろうが、

スマホ片手に立ち止まるのはおそらくここではよくない。

 

メトロに乗ってハリウッド中心部だけチラ見する案も

あったのだが、メトロ駅入り口の雰囲気を見て

治安的に気が乗らないのでやめた。

眠気を抱えて危険地帯をぼーっと歩きたくない。

というわけでそそくさと地下通路を

待合室のある駅西側に抜ける。

 

Securityと書かれた黄色いジャンパーを着た係員が

結構いて、大声を出したり寝転がったりする浮浪者は

すぐつまみ出されていたのはちょっと安心。

 

西側は浮浪者だとかヤバい人の数が少ない感じがした。

歴史のある建築のようで立派な駅舎。

ようやく初めて異国の空気を楽しめ始めた気がする。

 

サンディエゴ行の次発列車のBusinessクラスが

空いておらず、見物や腹ごなしをしながら

一時間待って次の列車に乗ることにした。

迷ったが、どうせなら旅行だしいい席に乗りたいなと。

治安的な意味でも...。

なんせ知人に列車はやばいから辞めろと言われた気が...。

 

このフォーメーションって全世界共通なのね。

ここに来るのは初めてなのにすげー既視感あるぞ。。

 

駅前もチラ見。そしてすぐに駅の中に引っ込む。

 

気温は快適そのものだが、もう来月はクリスマス。

 

 

眠いと何も食べなくなるタイプなので食欲なし。

しかし旅行に来て何も食べないのも!?とも思う。

 

Amtrakのカウンターの向かいの売店で

タコスを買って食べることにする。

 

I'm having trouble.

これ注文の方法が難しいやつや。

目で現物見てもその具材が何か分からんし、

どのリストからどれをいくつ選べばいいのかも分からん。

 

 

先客を観察しても注文のお作法が解明できなかったので

断念を検討し始める。

そんな自分の視界に「Breakfast brrito」の文字が。

 

これや!!

 

セットメニュー的な、ややこしい具材オーダーしなくていい系の

メニューに違いない!!

 

朝食メニューならペロっと食べられて、空腹感ない今の自分に

ピッタリじゃないか!!

 

 

 

 

 

 

 

日干し煉瓦かな?

 

 

 

コーラの缶を縦に2つ分くらいのサイズはともかく、

具材もまたジャガイモ、卵、ベーコンか何かと激重。

体内時計、深夜2時なんですが。

 

重いよ!重い!こんなもん三食食ってりゃデブにもなるわ。

 

深刻な胃もたれを引き起こし、この日ずっと腹が減ることはなかった。

 

諸外国では現役の白いコーラ(Diet coke)。愛してるぜ。

 

 

businessクラスを予約するとマフィンやコーヒーが食べ放題の

Amtrakのラウンジが使えるということで行ってみたが

「ごめんなさい、ここの料金はあなたのチケットに含まれてないの」

と受付さんに弾かれる。

 

 

....?

今思うと、提示したEチケットは画面で座席のクラスが判別できない。

予約メールを提示すればよかったのだろうか?

英語ができないばかりに不便ばかりだ。

 

しかし一般の待合スペースであってもとても快適だった。

柵で囲ってあって、係員が切符を持ってない人間や

ルンペンをブロックしてくれていた。

 

 

乗り遅れは嫌だしホームも見物したいので

少し早めにホームに上がる。

ホームに上がるだけなら切符も何もいらないようだ。

 

大陸スタイルの低いホームが異国情緒を醸し出す。

 

乗る列車(Pacific Surfliner)はすでに到着していた。

 

日本ではすっかり廃れた客車列車が主流のようで、

先頭のこの男前なディーゼル機関車が

無動力の客車を曳いてくれる。

 

星条旗がペイントされているものの

サイドにはSIEMENSの文字が。

アメリカといえば工業国筆頭のイメージだが、

機関車はドイツ資本の工業製品のよう。

 

壁のように巨大な客車。

 

でかいだけあって、二階建て車両なのに窮屈感はない。

総武線のグリーン車よりだいぶ快適だ。

※写真はCoach(安いほうの席)のもの。

 

11時過ぎ、定刻通りに列車が出発。

体内時計は朝の4時ごろか。

 

businessクラスの治安は「悪くはない」

coachクラスの治安は「良くはない」

 

との評価の難しい前評判で、サンディエゴまでの三時間、

居眠りしないかがひたすら心配である。

 

その4