昨夜彼女から、途切れていた手紙が来た。
日曜日は逢えると言う。
でも、彼女は義務感の強い女性だ。
風邪で体調が芳しくなくても無理をするに決まっている。
それに、家族には休日出勤が無くなったと伝えてしまった。
そう伝え、自宅でゆっくりして欲しいと手紙を送った。
すると、出歩けるくらいにはなったとの返事。
しかし、自宅を半日空ける理由がない。
ジムに行くことにして、昼前から夕方迄は大丈夫と伝えたが、断られた。
東京駅から彼女の自宅は1時間ちょっと掛かる。
彼女は往復時間に労力を使って逢いに行って、短時間のデートでは馬借にあわないと考えていることは承知だ。
それでも私は逢いたい。
が、やはり彼女から断りの手紙が来た。
仕方があるまい。

その後、手紙でケンカが始まった。
私が彼女の身体を心配しても、無意味であったことに、私は悲しみ凹んだ状態である。
先日の男性とのデートを蒸し返してしまった。
いくら私が頼んでも、お風呂に入りそびれる、ベッドで寝ない。
「他の男性とデートするのは嫌だ」と言っても、彼女は自分の考えで、自分の好きにするのだろうと言った。
そんな言い方をするのなら「その男性を誘ってセックスをする」と言われた。
彼女は頑固である。
意思を曲げない。
本当にするかもしれない。
それは嫌だ。
悲しい…

しかし、機嫌を損ねた彼女は、以後私の手紙はまた無視をする。
私はまた更に凹む。
最悪な年明けからのケンカ。
彼女からの手紙が無くなった。
もとより、機嫌を損ねると手紙を一切しなくなる。
今回は、私が気遣ったにも拘わらず不摂生をして風邪を引いた事でブルーになったか、私が父親のように同じ事を言うので口煩く思ったかだろう。
しかし、心配で仕方がない。
風邪の具合はどうか?
寝不足ではないか?
頭痛は?
お風呂は?
まるで父親である。
一緒に母親と住んでいるのだから放っておけば良いものを…
ただ気になる。
彼女にうんざりされるのも仕方ないことだ。
それ以外に手紙にする話題すら思い付かない。
彼女の日々も平穏ではない筈で、色々な出来事がある筈なのに何も知らない。
きっと、私は話題にすらしていないのだ。
mixiには彼女の日記やコメントがあるが、黙って再登録したのだから見に行く事が出来ない。
彼女は「再登録するくらいなら止めなければ良かった」と言う。
しかし、止めてしまったからには、選択肢は再登録しないか、再登録するかしかない。
私は自分の気持ちの整理をするために再登録を選んだ。
それを知らない彼女のホームページを迂闊に訪ねると、足跡で発覚する畏れがある。
我慢するしかない。
しかも、機嫌を損ねた事で彼女からの手紙が来なくなった。
余計に話題も膨らむことはない。
日曜のデートも無くなった。
何も楽しみが無くなった。

初夢を見た。
もう、6日の夜だが今年に入って初めて見たことを自覚できる夢だから、初夢で良いだろう。
内容は、行方不明になった彼女を必死に探している夢だ。
それも変な所を…
全日オウム心理教の指名手配犯平田信が逮捕された。
警察は国内16年に及ぶ逃亡生活に面目を無くし、足取りを捜査中である。
マグロやカニ漁船に乗り込むと足がつきにくいというが、 そのような隔離されて作業を強いられる所は指名手配犯にはありがたい場所かもしれない。
私が、必死に彼女を探している場所はそういう場所であった。
ある農場近くの、野菜の乾燥加工場を探しに行った。
いつの間にか、探す仲間が増えている。
お互いに言葉は交わさないが、目的は同じと解る。
工場内に入るには、衛生服を着て殺菌処理をされる。
カッパのような服にヘルメット、マスク、二重ゴム手袋。
仲間二人は私より早く着替えている。
一人は彼女のもう一人の相手、別の一人はなかったの、全日寂しさのために彼女がデートした相手だと私には解る。
着替えが終わった彼らは、製品を詰める紙箱の折り方を係りのおばさんに教えてもらっている。
私がようやく着替えが終わる頃、彼らは工場の滅菌室へと入って行った。
何やら、そこに彼女が潜んでいるのが周知の事実と感じる。
私は、おばさんに紙箱の折り方を教わるがうまく折れない。
昔から、図形が苦手だ。
IQテストの図形が嫌いだった。
2度、3度と紙を折るがどうしても箱にならない。

そこで目が覚めた。

私の真相心理だろう。
もう一人の相手や彼女と交遊のある別な男性に対する嫉妬と不安の現れと思う。
物分かりの良い大人の紳士ぶってはいても、彼女を独占したい気持ちは抑えられない。

厄介な気持ち。

彼女にとっては、都合の悪い口煩く、面倒な男である。
益々、手紙する気力が無くなる…
毎日手紙をしている。
何度も…
彼女が休みの日や、夜寝る前には頻繁に、多い時には何十通も。
時には、1、2通しか交わせないこともあるが、言葉を交わす。
その殆んどの内容が、他愛もなく、エロく、寂しさを訴え、相手を気遣い、ケンカをするといったものだ。
それでも、ケンカをした時以外は、話題は尽きず楽しみなものだ。

彼女が風邪を引いた。
普段から、身体が丈夫ではなく、偏頭痛持ちである。
そのうえ、ハードな仕事恒常的に疲れ気味、いつも眠りが浅く、年中睡眠不足を訴えている。
私が「早く休んでください」と手紙を打てば、
「まだ、寝ません。お風呂に入ってません」
という。
「早くお風呂へどうぞ」
「母が入っています」とか「もう少ししてから」などといい、その後暫くしたら返事がない。
聞けば、「ソファーで眠り込んだ」ということが良くある。
そして、身体が痛い、眠いとなる。
早くお風呂へ入って何時でも寝る準備をしてベッドで寝てほしいと思う。
安眠出来ないのはその生活態度なのだから。
でも、言ったところで聞いてくれない。
謝りもするし、気を付けるとも口にするが、改善の気配なし。
遂に、連続のソファー寝で風邪を引いたとのこと。

呆れてしまった。
人の心配はどうでも良いということか。
以前から口を酸っぱくして言っているが効き目はない。
どうでもいい人の言うことは聞かないのが世の常。
私もその程度にしか見られていなかったという事のようだ。
悲しくなってしまった。
したら、急にいつものように手紙が出来なくなってしまった。
口喧しくして煩がれるのは嫌である。
彼女の風邪の具合はどうか?
今日は寒いので暖かくしてるか?
帰り道、車の運転は気を付けて。
ご飯は食べたか?
お風呂は入ったか?
ちゃんとベッドで寝てね。
安眠できた?

こんなことばかり手紙している。
彼女の様子や状態を気遣ってばかり。
彼女に送っている手紙の中身が殆んどそうであることに気付いた。
気付いたとたんに、他の話題を探してもなかなか見付からない。
他愛ない会話一つ見当たらない。
余計に悲しくなった。