「怒りの矛先 ガソリンスタンド編」
その朝・・・
私は大幅に寝過ごしてしまい、
通勤にかかる分を考えると
会社に遅刻するかしないか
瀬戸際の時間に家を出た。
車に乗り込み、エンジンをかけようとした瞬間、
アッチャーッ・・・と叫び声をあげた。
エンプティッ!
ガソリンが無いっ!
急いで会社とは逆方向だが
一番近い
比較的小さな庶民的スタンドに向かった。
いつもは大手のスタンドを
利用しているため、
今回、このスタンドは初利用であるが、
まぁ、ガス入れてもらうくらいの事なので
値段差ぐらい目をつぶれる
背に腹かえられぬ状況だ。
信号待ちや停車しているバスに
イライラしながらも
比較的短い時間でスタンドに到着。
おおっ!ケガの功名じゃ!!
ラッキーなことに
客は誰もおらず、すぐに
ガソリンを入れてもらえる状態のようだ。
ホッと胸をなでおろす。
スムースに行けばまだ
十分、始業に間に合うであろう。
私は、大急ぎで車を
一番手前の給油機前に
滑り込ませた。
・・・・・
・・・・・・・ん?
あれ?
私のイメージしているスタンドの
シュチュエーションとしては
客の車がスタンド敷地内に入るや否や
「いらっしゃーーーあいっ!」
と挨拶しながらサービススタッフが
車に近づいてくるものであるが・・・
誰も出てこんやんけっ!
給油口を開けて
いつでも入れて状態で
2分程待つ・・・
おいおいっ、どないなっとんねん!
どんな理由があるかしらんが
誰も出て来ない時間が長すぎるわいっ!
と目をつりあげて
車から降りようとした瞬間、
偶然にもスタンドにある
トイレ入り口の鏡越しに
「大」の個室の扉を開けて出てきた
初老のおっさんと目があった。
・・・・約2秒経過。
おっさん、俺と目を合わせながら
固まる・・・
・・・・さらに2秒。
ようやく状況を飲み込めたのか
突然おっさんは、過激に驚いた表情を
鏡の中で浮かべ、
一瞬鏡の中で見切れたかと思うと
その表情のまま
恐るべきスピードでトイレ入り口から
飛び出してきた!
「す、す、すんまへんっ」
焦ってろれつ回らず
謝罪も噛み噛みである。
スタンドのおっさん・・・
うん○
してたのかよ・・・(T=T)
「い、いますぐにぃ」
「レギュラー満タンっ!」
私はなるべく平静を装っていたが
おそらくパッション顔で
オーダーを彼に通したに違いない・・・
「へ、へぃ。では給油口を・・・はうっ!」
すでに開いている、給油口を見て
大袈裟にのけぞるおっさん・・・
恐らく・・・
①うんこをしていた恥ずかしさ
②うんこで待たせていた気まずさ
③待たせた上、給油口は開いているのに
開けてとお願いした、あさはかさ
上記①~③の理由がおっさんの体を
駆けめぐり、
必要以上にエビぞったのであろう。
ルームミラー越しに
恐る恐る
私の表情をうかがいながら
給油口にノズルを差し込んでいる。
ようやく給油スタートかよっ!
まったくっ!!
私は腕時計を何度も見ながら
イライラの頂点が近づいていた
大便後、洗っていない手で持たれた
「間接大腸菌タオル」
で窓を拭くおっさん・・・
キレイにしてもらうはずが
うんこを塗り込められているような気がして
軽い目眩を感じる。
あ~早くガソリンよ、入れっ!
このスタンドは俺にとってインケツなのだ。
早く離れねば!
そうこうしているうちに
給油口でガチンと音がした!
やった!満タンだ!!
待ちに待った瞬間を迎え
私はなるべくおつりの出ぬよう
札入れと小銭入れをスタンバイした。
さぁ、おっさん、
はよ来い。払ってやるぞ。
ほれ、
ほれ・・・・・・・・・?
何をしとるのかと思えば
給油機の方を見ながらおっさん、
39.6
39.7
39.8
と40リットルにするため
チビチビと端数合わせ給油しとるやないけっ!
ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!
おっさん、急いでるんやと
言おうとしたが、
あと2デシリットルである。
はよそろえろや!
怒りをかみ殺し、デジタル数字もろとも
おっさんを睨み付ける。
39.9
40.0・・・・・40.1
40.1?
・・・・よ、よんじゅってん、いちぃ?
(#゚Д゚) ごるあ !
ちゃんと見とかんかいっ!
客待たせて端数調整するんやったら
はみ出たらあかんやろ!
はみ出たらっ!
しかも
0.1はみ出た瞬間、
ビクッとすんなボケッ!
「怒るで、しかし!」
なだめてくれるキー坊もいないので
やりきれない怒りを
どこにぶつけていいか分からぬまま、
とにかくここを離れようと
金を払う。
「お、おおきにぃ」
愛想笑いを浮かべながら
レシートを渡すおっさん・・・
洗っていない手で渡されたレシートが
尻を拭いたちり紙に見えた・・
結局、会社には0.1リットルはみ出たように
1分遅れた私・・・
あのスタンドには二度といかんぞ!
と思いつつ、心のどこかで
ブログネタをありがとう・・・と思っていたりして(笑)
チャンチャン♪














