27話の焦点は巨額の負債をどうするか?です。
陛下がお膳立てした慶余堂を使う案も辞退し、思案した陛下が内庫を下そうかと尋ねるもののこれも固辞する。
范閑は涼しい顔で新婚旅行に行きたいので休みを申請する、陛下は長ければ長いほど良いと言って許可する。
陛下は何かするのかな?
目的地に行く道中に何故か京都中の商人を招待したいと弟に指示する。
新婚旅行には若若と思轍も同行中で、若若は医学を究めるべく蛙の解体中だったりするのです。兄に言われれば何でもする妹...
京都内では都察院が相変わらず范閑を目の敵にしていて、范閑が商人から金を取ったら直ぐに弾劾すると息巻いています。
という情報もあの都察院にいる賀宗ヘイが寄越して来たりします。
商人達が到着してまずは食事そして范閑が舞台に登場し【庫債】を売るために熱弁し始めます。
その頃五竹おじさんは若若を訪ねてある場所に連れ出します(ほらふたりは前に顔を合わせていたから)。
五竹おじさんはもはや自分を信じられないので、若若に范閑を守って欲しいと告げる。大宗師レベルが来られても自分では太刀打ち出来ないと若若(そりゃそうだ)。
そこで出て来た懐かしい箱です。母親が范閑に残し皇宮内にまで潜入して鍵を手に入れたあの箱です。
大宗師レベルが范閑を殺しにやって来たら、この箱を使い范閑を守って欲しいと託すのでした。
若若「なぜ私なの?」
五竹「この世で最も気にする事柄は...范閑」
若若「もちろん范閑!」
五竹「だからだ」
いやあ五竹おじさんにも分かる若若の范閑らぶですね(笑った)。でも兄を守ると言うのは誰にも秘密(范閑にも秘密)、コッソリと訓練を始める彼女でした。
例の箱が無くなったと焦る范閑とそういう事情があると知る林婉児です。逃げていく曲者を追って行くと、費介も現れ黒騎も出現しその曲者も影子だったというオチ。
フレンドリーな黒騎と五竹おじさんと手合わせしたかった影子は何もなかったので去って行く。
久しぶりに会う師匠と再会のハグ、結婚祝いにと婉児への薬。そして例の連続殺人の被疑者(大宗師レベル)が京都市内に潜伏しているはずと告げます。
鑑査院がこれだけ探しても潜伏先が分からないので相当な後ろ盾があるはず、引き続き調べるといい去って行く師匠の身を心配する。
戻ると五竹おじさんは階段に箱と一緒に座ってて誰にも見られなかったよねと焦ってた范閑。
連れ出した先はなんと生前の母の実験室?っぽい場所でありとあらゆる現代のものが並んでいた。
母はむかしこの山にも滞在していて壁の中に小型大砲(箱の中身だよ)の弾を隠していた。
何でも時代が合わないから“隠した”らしい。
五竹おじさんがお嬢が言ってた意味深な言葉をその息子に伝えます。
君は「間違い」「誤作動」「未知の変数」「欠陥のある論理」であるとお嬢が言ってた。
完璧にバグですね。
続くよ...「この小型大砲を直せ、運命を変えるチャンスが三回ある」
「どうやって?」
「江南に行け、三大坊」
その前に皇宮内にも動きがあって皇太子、二皇子、范建、院長が范閑の庫債を聞きつけ緊急参内し陛下を待っていた。
でも陛下はお花畑に皆んなを通してある結論を導きさせる。『陛下は菊祭りを大切にされている、だがその菊祭りよりも范閑の方がもっと大切』
陛下は姿を見せずその様子を見ていただけでした。
翌朝市内から山までたくさんの早馬が走る、内容は『陛下が菊祭りの為に范閑を召喚した』というもの。
商人達は我先にと庫債を求めに行く(陛下は庫債に関しては触れてないのに)。
菊祭りの重要さが全く分からんのですが、庫債は飛ぶように売れみんな満足して帰って行った...(范閑の後ろには陛下がいるもんね)。
范閑は不機嫌です、何故なら長い間下準備したのに陛下の言葉の方が効きめがあったから。
まるで息子を見る様に范閑夫婦を遠くから眺めていた費介は何者かに襲われた(お願いだから五竹おじさんじゃないって言ってくれ)。
京都に戻る途中で宮典指揮官が待っており勅命を渡される「宮典について行け」という陛下らしい無駄を省いたもの(笑った)。
【悬空廟】
という場所に連れてこられ後方の廟まで范閑に菊鉢を運べということだそうです。
皇族に鉢植えさせたり范建に運ばせたりとかなりこの菊祭りを大切にしている陛下です。