再々々 肥満細胞腫 ステロイド治療 | 僧帽弁閉鎖不全症のわんこ。ときどき検査技師のわたし。

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ミニチュアシュナウザーのJerry leeは9歳10ヶ月で虹の橋を渡りました。
僧帽弁閉鎖不全症の手術を受けるため頑張ったジェリーの闘病記録。
そして、飼い主は人間の心エコーとかとっちゃう検査技師なのでちょっとしたうんちく並べてます。

前回からの続きです足あと



またまたまた出てきた肥満細胞腫。

この3年で4回目ガーン



今回は大学病院の腫瘍科の先生にも診ていただき、治療方針を決定しました。



前回摘出した腫瘍を遺伝子検査に出すこと。
今ある肥満細胞腫をステロイドを使って治療すること。



トリミングしました〜ラブラブ



以前の記事にも書きましたが、

肥満細胞腫とは免疫を司る遊走細胞である肥満細胞がガン化したものです。
普通のガンと違ってそこにある細胞がガン化するのではなく、自由に歩ける細胞がガン化するので厄介です。


どちらかといえば悪性リンパ腫とかに近いイメージでしょうか。


ただ、悪性度に幅があるのもこの腫瘍の特徴。


エヴィの過去3回の肥満細胞腫とも悪性度は低く、腫瘍科の先生の経験からステロイドでも治療可能ではないかとのこと。


ステロイドは皆さんご存知の通り、炎症を抑えるお薬です。


炎症とは免疫反応のこと。


免疫を司る肥満細胞にとっては、活動を抑え込まれてしまうわけです。

特に肥満細胞腫はこのステロイドに強く反応するので、抗がん剤と同じ意味で使われます。




ステロイドを飲む前の腫瘍。



2週間。
しっかり飲んでから、また針生検です。



その前に前回摘出した肥満細胞腫の遺伝子検査の結果が出ましたあせる



ガンは無限に増殖する性質を持ちます。
普通の細胞ではそんなことはあり得ません。


がん細胞には特異的な遺伝子変異があったりして、その作用で無限増殖を繰り返していることがあります。
その部分を識別して攻撃するのが、分子標的薬と呼ばれる薬です。


抗がん剤と違い正常な細胞を攻撃しないので、ほぼ副作用がなくてすみます。


肥満細胞腫にも特異的な遺伝子変異🧬が認められることがあります。

その場合、分子標的薬が有効であるとの判定になります。



ただ、遺伝子変異があるということは正常細胞から逸脱しているということ。
つまり、悪性度がある程度高いということでもあるんですダウン



結果は陰性音譜



分子標的薬は使えませんが、
エヴィの肥満細胞腫は悪性度が低いということ。



あとはステロイドが効いてくれるの祈るだけ。



2週間後。



もう、どこにあるのかわかりません目



先生とも目を凝らしながら 笑

なんとか針生検。



結果は腫瘍細胞は確認できず合格!!



ほっと、一息です。


もちろん、針で拾ってこれなかっただけかもしれません。
これからも、注意深く観察ですグー



本犬、危機感ないですけどね音譜


トリミング前のもっさり感。




ま。
こんな風に危機感なくいてくれることが幸せかな。


オタオタしたり、
クヨクヨ悩んだり、
おし!って開き直ったり。

忙しいのは私だけでいいもんねアップ






なぜか、人の腕を枕に寝るんですはてなマークはてなマーク



我が家に来てあと数日で丸3年。


つまり、エヴィの誕生日も、もうすぐ。


ま、保健所から来た謎多きオトコですから。
本当の誕生日は知りませんけどね 得意げ



もう少し、ゆっくり行きましょう!
春はもうすぐだから桜