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MADREDEUS 「O PARAISO」  1997

邦題は「風薫る彼方へ」
ポルトガル語では「マドレデウシュ」と発音するらしいです。
葡萄牙の ”ファド”を下敷きにしながら、ベースレス&ドラムレスのアコースティックなサウンド。ガット・ギターの音色と紅一点のテレーザの唄声が叙情的に響く作品です。


Madredeus - O Paradiso


CAROLE KING 「WELCOME HOME」  1978
 
『美しい自然と暖かい人々の心につつまれて華やかに、
そしてシンプルに輝くきらめきの世界!
「シンプル・シングス」から1年、バック・バンド、ナヴァロを従えて
キャロル・キングがすべての情熱を傾注した待望の最新傑作!!』

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 ジェリー・ゴフィンと別れたキャロルはチャーリー・ラーキーとも離婚、
リチャード・エドワード・エヴァーズと再婚し、
ロッキー山中のログハウスで新生活を営みます。
このレコードは78年1月に作られてるんだけど、
そのリチャードも同年3月に亡くなってるんだよね。
 
 時代の波か「Disco Tech」というディスコ・チューンにも挑戦!
https://youtu.be/gtOTMuNbudU
渡辺香津美 「KYLYN」  1979

 当時の日本の音楽界のトップ・プレイヤーを集めて作られたクロスオーヴァー・アルバム。


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  名義は渡辺香津美だが、これはむしろ「KYLYN」の音として聴くべきだろう。というか、香津美サイド(A面)と坂本サイド(B面)て感じ?
プロデュースは坂本龍一。
 矢野顕子作のA-3「Water Ways Flow Backward Again」、本作で最小ユニット。香津美のギターと
矢野のアコピ、坂本のエレピ、というトリオ編成。皮肉にもこれが一番いいか?
 香津美主導のA面に対し、B面は坂本に乗っ取られる。笑
坂本との静謐なデュオB-2「Akasaka Moon」、矢野さんのヴォーカルをフィーチャーしたB-4
「I'll Be There」など、B面は徐々にYMOへの布石...笑
来生たかお 「ラビリンス」 1984

 作詞:来生えつこ
 作曲:来生たかお
 プロデュース:ポール・モーリア
 ジャケット:横尾忠則

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 日本人アーティストのオファーをことごとく断り続けたポール・モーリアがプロデュースと編曲を引き受けた唯一の日本人アーティストが、この来生たかおです。
 セルフ・カヴァーで、桃井かおり、高田真樹子、石川セリ、高橋真梨子、中森明菜、河合奈保子、森進一などに提供した楽曲です。
 ポール・モーリア・オーケストラをバックに唄う「白いラビリンス」
https://youtu.be/zBCr5TJ8hQc
DAN FOGELBERG  「THE INNOCENT AGE」  1981
 
 一人でギター、ベース、キーボードとヴォーカルを
オーヴァーダビングしちゃった「自己満2LP」、
しかしどれも美しい曲だ。
よくこんなきれいなメロディばっかり書けるもんだなぁ。笑

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 聴きどころはDISC-1のB面だろう。
アル・パーキンスのペダル・スティールを起用した「Run For The Roses」、
アコギの弾き語りにブラスがさりげなく被る「Leader Of The Band」、
アウトロのマイケル・ブレッカーの吹く「蛍の光」、
これは禁じ手だ 笑 「Same Old Lang Syne」、
 そしてDISC-2のC-3「Only The Heart May Know」、
エミルゥ・ハリスとアル・パーキンスが加わったカントリー・バラード、
これがまた、いいんだなぁ。
そしてクリス・ヒルマン&ジョー・ララが入った「Empty Cages」、
これはDISC-1のようなきれいな唄ではなく、力強いロック・サウンドだ。
 このアルバム、曲によってジョニ・ミッチェルやリッチー・フューレイ、
ドン・ヘンリー、グレン・フライ、エミルゥ・ハリスなどが
ヴォーカルやハーモニーで参加してるのも豪華なところ。
PENTANGLE  「OPEN THE DOOR」    1984

 ちょっと前の「中古レコード市」で見つけたモノ。
¥1500と、ちょっと高かったけど、
脇に抱えたレコード達に衝動的に加え、レジへ走る。
 さて、聴こうか...と思いジャケからレコードを出そうとすると、
なんと、これが未開封なんだよ。つまり「USED」じゃなく「新品」。
手持ちのCDとはジャケットの図柄が裏表共、全然違う。

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 60年代末から70年代初頭にかけてトラッド・シーンで活躍したペンタングル。
バート・ヤンシュとジョン・レンボーンという2人の天才ギタリストを擁し、
ジャズのインプロヴィゼイションなども取り入れた先進的なユニットだった。
紅一点のジャッキー・マクシーの透明な唄声も魅力だった。
73年に解散し、バートとジョンはそれぞれ自身のグループを率い活動するが、
82年にジョン以外のメンバーで再結成、84年の本作が再結成第1弾となる。
 ギターが1本減った分、バートの多重録音に加え、ヴァイオリンが加入。
以前の様なバート&ジョンの緊張感溢れるやりとりはない分、
トラッド色が薄まり、フォーク・ロック的なサウンドになっている。
 B-4「Yarrow」は、バートの「MOONSHINE」にもかつて取り上げてたトラッド、本ヴァージョンはジャッキー・マクシーの無伴奏歌唱で始まる。
ジャッキーの唄声健在也!!
DAVID CLYTON-THOMAS  「DAVID CLAYTON=THOMAS」  1969

 BLOOD, SWEAT & TEARS 結成後のソロ・アルバム。

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 レイ・チャールズの「I Got A Woman」や
ブルーズ・クラシックの「Call It Stormy Monday」
ジョン・リー・フッカーの「Boom Boom」、
ウィリー・ディクスン&ハウリン・ウルフの「Howlin' For My Darling」など
R&B色満載の作品。
BS&T時代の様なゴスペル色はまだ希薄だ。
ALLAN HOLDSWORTH  「I.O.U」  1982

  テンペスト時代からこのヒトのファンでして...。
テンペスト以降、ゴングやソフト・マシン、U.K.などを渡り歩いた
超絶技巧派ギタリストです。
ヴォーカルはテンペスト時代の盟友ポール・ウィリアムズ。
(あのポール・ウィリアムスとは同姓同名の別人、念の為(笑))

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 1976年に「VELVET DARKNESS」で
ソロ・アルバム・デビューをしましたが、
当のアランは失敗作だと認めています。
従ってこの「I.O.U」がアランも認める
実質的なソロ・デビューとも言えるでしょう。

 80年にアラン名義でピアニスト。ゴードン・ベックと吹き込んだ
アルバム「THE THINGS YOU SEE」のタイトル曲に歌詞を付け、
ポール・ウィリアムズのヴォーカルと共に再録した同曲。
ポールもテンペスト時代ほど暑苦しくなくって別人のよう。
アランのノン・ビートのギター~バンドへと発展する「Shallow Sea」、
後半のアランのギター・ソロはヴァイオリン奏法やアームを駆使して
盛り上がりをみせています。

 ちなみにアルバム・タイトルの「I.O.U」とは
「I owe you」(借用書)という意味で
この時代のアランは仕事がなく、楽器などを売って生活してたとか。