THE BUTTERFIELD BLUES BAND 
「LIVE」 
1970
 
  『その芳醇なブルース・ハープは永遠の輝きを放つ。
70年3月伝説のロサンゼルス、トルバドールでの
熱狂のステージを収録したライヴ盤。
へヴィなホーン・セクションとの壮絶なプレイが熱い。』
 
 
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 もちろん、マイク・ブルームフィールドもエルヴィン・ビショップも
マーク・ナフタリンもいません。
初期のバンドではブルーズをベースにしながらも、インド風の音階を取り入れたり、
いろんな実験をやってたのですが、この70年のライヴはまさに「ブルーズ100%!」
 
 ポールのハープに導かれて始まる「Everything Going To Be Alright」、
ホーンも絡んできて、カッコイイね。
またビッグ・バンド風のちょっとジャジーな「Driftin' And Driftin'」、
写真で見る限り、トランペットにアルト・サックス、テナー・サックス、
バリトン・サックスといった4管編成の分厚いブラス隊はサイコーやね。
もちろんポールのハープも負けちゃぁいませんぜ。
 
 先に「ブルーズ100%!」と書いたけど、
御愛嬌で「I Want To Be With You」のようなソウル・ナンバーもあり。
BOB MARLEY & THE WAILERS 
「THE BIRTH OF A LEGEND」 
1963-1966
 
 『ボブ・マーリー、バニー・ウェイラー、ピーター・トッシュ。
3人の個性が火花を散らす、若く激しいアーリー・レコーディング。
"伝説"、ここに生まれる。』
 
 
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 若き日のボブ・マーリーのSKA集です。
名曲「One Love」の初期ヴァージョンも入ってます。
 
 コーラスもバッチリの「Simmer Down」、ブラスが加わったスカ・サウンドは
スカッとしますよ。(笑)
 
 サビの部分がキャット・スティーヴンスの「ムーン・シャドウ」に似た
「Wings Of A Love」もいいし、
これまたスカ炸裂の「Maga Dog」も楽しいですね。
 
 まだあどけないボブの唄声が印象的でした。
TEARS FOR FEARS  「COLD」     1993
 
 『革新と希望に満ち溢れた姿がここにある。
ローランド・オーザバルのソロ・プロジェクトによる
ニュー・アルバム "ブレイク・イット・ダウン・アゲイン" からの第2弾シングル!』
 
 
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 「Cold」がアルバムからの2ndシングルということになるんだけど、
アルバム未収録の「Deja-vu & The Sins Of Science」が面白い。
電話のベルやクラクション、牛の鳴き声などの効果音満載、
ラストは能(?)の「いよ~っ」の連呼で終わる奇っ怪な曲。
THE KINKS 
「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」 
1981
 
 『「オール・オブ・ザ・ナイト」のセルフ・パロディである
「デストロイヤー」等が話題となり、
3作続けてのゴールド・ディスク獲得となった絶好調キンクスの充実作。』
 
 
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 ストレートなロックサウンド「Around The Dial」で始まる本作、
いよいよ、80年代の幕開けです。
 
 それにしても「All Day And All Of The Night」のセルフ・パロディ、
「Destroyer」、元ネタ自体がドアーズの「Hello I Love You」のパクリ、
つまりパクリのパクリ、ってところがいかにもキンクスらしい。(笑)
 
 ちょっとパンキーな「Back To Front」、
いかにもキンクスらしいリフに特徴のあるナンバーですね。
お約束の "美メロ" も「Killer's Eyes」で披露してくれてます。
ERIC CLAPTON  「OLD SOCK」     2013
 
 『これがエリックの想い出の宝箱!
ロック/ポップ界最高峰の至宝、エリック・クラプトンが、
その少年時代まで遡ってセレクトしたお気に入りの歴史的な名曲を、
豪華ゲスト&ミュージシャンを迎えてカヴァー!』
 
 
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 「豪華ゲスト」とは「Further On Down The Road」のタジ・マハール、
「Angel」のJ.J.ケイル、
「Gotta Get Over」のチャカ・カーン、
「All Of Me」のポール・マカートニー
「Still Got The Blues」のスティーヴィー・ウィンウッドらのことです。
 
 カントリーやブルーズ、ジャズ、レゲエなどの名曲をカヴァーした
まさに「幕の内弁当」的な選曲、でも、なかなかのモノです。
やっぱ、素材がいいと弁当の味も旨くなりますね。
 
 ワタシのお気に入りはギャリー・モー(あ、バラカンさん風に発音しちゃった)、
ゲイリー・ムーアの「Still Got The Blues」、
オリジナルには及びませんが、マイナー・ブルーズはE.C.やっぱ上手いよ。
JIM KWESKIN
「JIM KWESKIN'S AMERICA」
1971
 
 『ジム・クウェスキンが伝説のハーピスト、メル・ライマンに
強く影響を受けて描いた、深淵、広大なるアメリカン・ミュージックの世界。
アメリカ音楽史に燦然と輝く重要アルバム。』
 
 
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 自身のジャグ・バンドを解散したクウェスキンは、フォークやカントリー、
それにブルーズなど、ルーツ・ミュージックを掘り下げます。
ここにもハーモニカで参加しているメル・ライマンの宗教観念の影響か、
土の香りと共にどこかスピリチュアルな雰囲気が漂っています。
 
 "シンギング・カウボーイ"の代表格、ジーン・オートリーのヒット曲、
「Back In The Saddle」、メイン・スミスのドブロが渋い!
ブルーズ・クラシックの「Sugar Babe」、
マール・ハガードのヒット曲「Okie From Muskogee」、
「Goodnight Irene」の替え歌「Rumblin' Round Your City」、
あの憂歌団もやってる「Stealin'」
そして極め付けは、メル・ライマンのハーモニカがしみじみと響き渡る
「Dark As A Dungeon」と
フォスターの名曲「Old Black Joe」の2曲でしょうか。
 
 不思議と、ウェスタン・ムーヴィーを連想する曲や、
あるいは讃美歌のようにスピリチュアルに響きわたる曲など、
なんか映画を観てるような錯覚に陥りそうですよ。
SKINNY LISTER  「FORGE & FLAGON」      2012
 
 『世界中のフェスをどさ回りしているにぎやかし
さあ、手を叩き、大地を踏みつけて、「スキニー・リスター」という行進に加わろう!』
 
 
 
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 今年のフジ・ロックへ行って来た長男がライヴを観て、会場でCDを買い、
サインをもらったモノ。ワタシがトラッドなどの流れでポーグスなんかも聴くので、
「父さんも聴いてみぃ。」と言って貸してくれました。
 
 さてこのスキニー・リスターというバンド、2009年に結成されたばかりで、
シングルを何枚か出しており、本作がデビュー・アルバムということです。
英国では2012年にリリースされましたが、日本ではフジ・ロック2013の
出演が決まってから今年の7月にリリースされたようです。
 
 編成は女性ヴォーカル、アコギ、アコーディオン、マンドリン、ウッドベースで、
CDに他にフィドルやパイプ、ホイッスルなどが加わってます。
「パンク・トラッド」というほど攻撃性や疾走感はなく、じっくり楽しめます。
パブなんかで飲みながら自然と体が動き、大合唱になる、みたいな感じ。
 
 ダンサブルな曲が持ち味なのは言うまでもありませんが、
フィドルとアコーディオンをフィーチャーした「Kite Song」のようなバラード、
「Plough & Orion」のようなしっとりした曲もいいですよ。
 
 映像を観ればなお楽し!
 
元ちとせ 「蛍星」     2008
 
 『常田真太郎(from スキマスイッチ)総合プロデュース!
これがあなたの帰還る場所、帰還る歌』
 
 
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 タイトル曲の「蛍星」は、アルバム「カッシーニ」からのシングル。
 
 注目は2曲目の「Siúil A Rún」、アルバム未収録です。
チーフタンズのパディ・モロニィがプロデュース。
原曲はアイリッシュ・トラッドで、PPMの「虹に消えた恋」の原曲ですね。
兵隊に行った恋人が無事生還するのを待ちわびている心情を唄った歌です。
パディ・モロニィの哀愁漂うティン・ホイッスルの音色、
チーフタンのズ面々がフィドルやハープ等を奏で、
ギターはライ・クーダーのようです。(存在感ないけど)
HOLLY COLE 
「IT HAPPENED ONE NIGHT」 
1995
 
 このヒト、トム・ウェイツの曲ばっかりの「TEMPTATION」というアルバムを
だしたかと思ったら、このライヴ・アルバムも全12曲中7曲が
トム・ウェイツの曲だからね。どんだけトム・ウェイツ好きか?ちゅうこと。
 
 
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 ま、アルバム「TEMPTATION」の曲を中心に構成されてるから仕方ないけど。
 
 しかし、なんでトム・ウェイツは、こうも女性ミュージシャンに人気があるんだろう?
一般の女性リスナーはトム・ウェイツを好んで聴くヒトは決して多くないと思うけど。
 
 最近のホリー・コールは体系も少し丸くなってるみたいだけど、
相変わらずトム・ウェイツを唄ってるのかな?
 
 ウェイツ以外の曲、例えば「Que Sera Sera」や
自身のヒット曲「Calling You」なんかがすごく新鮮に聴こえます。(笑)
矢野顕子 「スーパーフォークソング」     1992
 
 『小さめのホールにピアノだけセットして、
矢野顕子が弾き語りしました。
あなたの耳も、楽器です。』
 
 
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 スタジオではなく、ホールでの一発録りなので、ピアノの音色も残響感があり、
柔らかく響きます。
 
 あがた森魚の「大寒町」や佐野元春の「Someday」、大貫妙子の「横顔」、
小室等の「夏が終る」、ヤング・ラスカルズの「How I Can Be Sure」、
なんとウェス・モンゴメリーの「More And More Amor」、
山下達郎の「スプリンクラー」、はちみつぱいの「塀の上で」、
ザ・ブームの「中央線」など多彩なカヴァー曲に加え、
パット・メセニーの書き下ろし「Prayer」なども収録されてます。
 
 それにしても「Someday」をこんな素敵なバラードで表現してしまう矢野さん、
ホント、素晴らしいですね。
ボクは常々、彼女のことを「才女」とか「非凡」というコトバで表現しますが、
そういった例えがふさわしいのは、まさに矢野さん以外にいませんねぇ。(笑)