TIM McGRAW 
「LIVE LIKE YOU WERE DYING
 2004
 
 『ビルボード・アルバム・チャート初登場1位
そして、全米ですでに100万枚を超えるセールスを記録。
ティム・マッグロウ最高傑作。』
 
 
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 「ロバート・ジョンスンは十字路へ行った
  それが伝説のはじまり
  彼はギターを手に去り
  悪魔は彼の魂を手に入れた」
と始まる「How Bad Do You Want It」でアルバムは幕を開けます。
 
 ティムの父親は大リーガーのダグ・マッグロウというヒトなんだけど、
このアルバムのレコーディング中に亡くなり、
亡き父に捧げたのがタイトル曲の「Live Like You Were Dying」、
「いつかあなたにも死を意識しながら日々を大切に生きる機会が
訪れますように...」と唄ってます。
 
 訳詩を読む限り、過去を振り返ったような内容の曲が多く、
ハチャメチャに楽しい曲はないのがちょっと気にかかりますが。
加山雄三 「BLACK SAND BEACH」   1966&1994
 
加山雄三 「BLACK SAND BEACH」      1966&1994
 
 66年モノのインストのリマスターに
94年にリメイクした「Black Sand Beach」を加えました。
ジャケも表は当時の若大将、
裏は同アングルの94年の若大将。
 
 
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 もはや "エレキ・クラシック" となった表題曲、
イントロのアルペジオがハーモニクスだと知った時は
まさに「目から鱗」状態でした。(笑)
 
 北欧エレキ・インスト風の「霧雨の舗道」、
「Three Blue Stars(蒼い星くず)」(オルガン&手拍子がイカス!)
「Violet Sky」なんかは今聴いてもカッコいいねぇ。
 
 「Black Sand Beach '94」は、シンセなども加え、
今風に聴こえますが、やっぱ66年モノに限るね。
 
 この時代に、こんな最先端の音楽をやってたわけだから、
まさに「規格外の逸材」でしたよね。
鈴木茂 & P.M.V.    1997
 
 『伝説のロック・バンド「はっぴいえんど」の名ギタリスト鈴木茂と、
国内のトップ・ミュージシャン達による、
今一番クールなセッション・アルバムが完成。』
 
 
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 このP.M.V.というユニットの素性は知りませんが、
メンバーは富倉安生(ベース)、河野道生(ドラムス)、古川望(ギター)、
坂本昌之(キーボード)、江口透子(ヴォーカル)によるセッション・バンド
のようです。そこになぜか茂さんが加わったということでしょうね。
 
 やってる曲も坂本、富倉、古川のオリジナルに加え、
S.ワンダーの「I Love Every Little Thing About You」
K.D.ラングの「If I Were You」
トラフィックの「Who Knows What Tomorrow May Bring」
T.チャップマンの「Crossroads」などもカヴァーしており、
どうも掴みどころのない作品のようにも思えます。(笑)
 
 茂さん自身はバリバリ弾いてるわけではないのですが、
トラフィックのカヴァー(インスト)では、ソロを古川と弾き分け、
やっと茂節が味わえますよ。(笑)
CHARLES MINGUS 「直立猿人」   1956
 
 『ハード・バップの一般的な形式を越えた、個性的で革新的なサウンド。
黒人としての意識の高揚と怒りが、最高の芸術表現となって示された歴史的名盤。』
 
 
 
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 タイトル・チューンの「直立猿人」、四つ足の猿人の中から
やがて二本足で歩くようになった猿人が四つ足猿人を見下したことによって
四つ足猿人が総決起、直立猿人を倒してしまった、という意味があるらしく、
これはまさに白人社会と黒人社会の対立をミンガスお得意の寓話で
表現したものなのでしょう。このことを知って聴くのと、知らずに聴くのとでは
まったく意味合いが違って来るのではないでしょうか。
 
 それよりもボクが好きなのは、「ジャッキーの肖像」です。
タイトル通り、ジャッキー・マクリーンがアルトを吹いてるんですが、
そのバックでせわしないベースを弾いてるミンガス、どっちが主役かわからん。
FAIRPORT CONVENTION 
「LIVE AT THE BBC」 
1967-1974
 
 1967年~74年の間のBBC音源を4CDにまとめたもの。
装丁もハードカヴァーの本のようで、全69曲収録。
特筆すべきは、半数がサンディ・デニーが参加のモノ。
 
 
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 初期の音源は、さすがに英国のジェファースン・エアプレインを狙っただけあり、
サンディ・デニーとイアン・マシューズのヴォーカルが前面に出ています。
選曲もジョニ・ミッチェルやボブ・ディランらを中心にエリック・アンダースン、
レナード・コーエンあたりの作品を取り上げています。
 
 サンディ・デニー在籍時の音源を楽しむかたわらで、
DISC-3の「男所帯のフェアポート」もなかなか聴きごたえがありますよ。
この頃になると、演奏力も付いてきてますしね。
 
 ファンの方ならおわかりでしょうが、このハードカヴァーのジャケは
アルバム「HEYDAY」の写真を流用してます。
もちろん「HEYDAY」の20曲はすべて重複しちゃいます。(笑)
DAVID BLUE  「STORIES」     1971
 
 『70年代フォーク/ロックの個性派、デヴィッド・ブルーが
ライ・クーダー、ラス・カンケル、リタ・クーリッジらの協力を得て
リリースしたアサイラム移籍第一弾。』
 
 
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 聴けば聴くほど、いろんなヒトの影が見え隠れします。
ディランやレナード・コーエン、エリック・アンダースンとか...。
 
 エンディングの「The Blues(All Night Long)」だけでも
このアルバムの価値はあると思います。
ライ・クーダーのスライド・プレイが光るワルツです。
 
 ジャケ表の肖像画と、ジャケ裏の写真はまったく雰囲気違うね。
写真のほうは大昔のルー・リードみたいやし...。
DIRE STRAITS  「ALCHEMY LIVE」     1983
 
 ボクが持ってるのは「PART ONE」と「PART TWO」の2枚ですが、
近年、2枚組として格安で入手できるようです。
 
 
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 「PART ONE」では、やはりラストの「Sultans Of Swing」、
マーク・ノップラーのフィンガー・ピッキングの速弾きフレーズが楽しめます。
スタジオ・アルバムでは正直「ショボイ」印象だったんだけど、
ライヴのテンションは凄い!
 
 「PART TWO」では、「Telegraph Road」でキマリ!ですよ。
緩急自在に使い分け、ドラマチックに展開する様は流石!と言わざるを得ません。
エンディングの渾身のギター・ソロは必聴ですね。
この曲が終了すると同時に、花火が上がるので、これがラスト・ナンバー?
あとはアンコールで「Solid Rock」と「Going Home」が続きます。
 
 ボブ・ディランみたいな唄い方で飄々としたマーク・ノップラーの魅力を
存分味わえるライヴ・アルバムです。
「Money For Nothing」は当然入ってませんよ。(笑)
DANNY O'KEEFE  「O'KEEFE」      1972
 
 『70'sヒット・ソングのマスター・ピース
「グッド・タイム・チャーリーズ・ガット・ザ・ブルース」を含む
シンガー・ソングライター、ダニー・オキーフが紡ぎだすいぶし銀の12編。』
 
 
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 「Good Time Charlie's Got The Blues」は、後にも先にも
オキーフの唯一のチャート・イン・ヒットです。(ビルボード9位)
この曲はカントリー・シンガーを始め、結構いろんなヒトにカヴァーされてます。
また、ジャクスン・ブラウンが昔アルバム「孤独のランナー」でカヴァーした
「The Road」もオキーフの作品ですね。
 
 本作で唯一他人の曲を唄ってるのが、ハンク・ウィリアムズの「Honky Tonkin'」で、
アルバムの流れから言うと、ごく自然な選曲、やっぱりカントリー・ソングを
聴いて育ったヒトなんでしょうね。
 
 さて、ジャクスン・ブラウンが取り上げた「The Road」、
ジャクスンはフィドルなんかも導入していい感じに仕上げていますが、
オキーフのベースはまったく崩さず、ほとんどノー・アレンジで唄うほど、
完成された曲だったんですよね。
 
 当時はこのアルバム以外はまったくシーンを賑わした作品もなく、
ほとんど忘れ去られたヒト、って印象でしたが、いや、なかなかいいですよ。
アマゾンから届きました。
 
左上:南佳孝「マイ・バック・ページズ」
右上:V.A. 「QUIET ABOUT IT ~ A TRIBUTE TO JESSE WINCHESTER」
左下:チャールス・ミンガス 「直立猿人」
右下:RY COODER 「LIVE IN HAMBURG 1977」
 
 
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 南佳孝さんはデビュー40周年を記念して、
初のライヴ・アルバム「ALL MY BEST」を昨年リリースされましたが、
その第2弾です。前作が代表曲を集めたベスト・ライヴ、
今回は「裏ベスト」的な内容のようです。
 
 ジェシ・ウィンチェスターのトリビュートはジェイムズ・テイラーやリトル・フィート、
その他カントリー系(ロザンヌ・キャッシュ、ヴィンス・ギル、ライル・ラヴェット、
ルシンダ・ウィリアムズ、エミルゥ・ハリスなど)が参加。ちょっと気になりますね。
 
 チャールズ・ミンガスはあの名盤をCDで再購入。
 
 ライ・クーダーは一番好きなアルバム「チキン・スキン・ミュージック」の頃の
ライヴ盤。フラーコの蛇腹やボビー・キング率いるゴスペル隊ももちろん参加。
 
 明日は休みなので、ゆっくり聴けるかな?
MICHAEL MARTIN MURPHEY 
「BEST OF COUNTRY」
1975-1982
 
 1982年のアルバム「MICHAEL MARTIN MURPHEY」を中心に
再編集されたベスト盤。
 
 
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 ポップ・カントリーを唄ってたM.M.M.にはナッシュヴィルは
目を向けようとしなかった、という現実を覆したのが
このセルフ・タイトルのアルバムではなかったでしょうか?
ベスト盤にも収録された「What's Forever For」で
初のカントリー・チャート1位(ポップ・チャートでも19位)に輝き、
以降はナッシュヴィルでも脚光を浴び、活躍するM.M.M.でした。
 
 1位に輝いた「What's Forever For」は、まだポップ・カントリーの
名残がありますが、「The Two-Step Is Easy」のような正調カントリー、
唄い出しがニール・ヤングのカントリー・ソングみたいな「Love Affairs」、
バラードの「What She Wants」などヴァラエティな選曲です。
カウボーイ・ソングに取り組む以前のM.M.M.でした。