私が会社を辞めた理由①。 | ジェニーのBrillanteな日々

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昨日より今日がHappy。

私は24年9ヶ月の企業勤務生活を昨年末に終えました。





入社から15年間は役員秘書を累計6人の上司の下で。
その後約10年間は秘書を離れて物流関連の部署に在籍し、
その間、事業本部初の女性管理職を務めさせていただきました。


多くの人が私の勤めていた企業は有名かつとても安定している上、
女性管理職にまでなってこれからという時なのに、
なぜ退職するのか?と驚かれました。


しかしその一方で「よく今まで勤めていたよね」なんておっしゃる方も
少なからずいらっしゃいました。笑
これ言われて改めて「本当にそうだわ!」なんて思いましたけど。


でも私が会社を辞めた理由は決して会社が嫌だったわけではありません。


上司、先輩、同僚、部下、後輩の皆さんが大好きだし、
仕事も私のキャラで立ち回れる自由な環境を許していただいて、
それは本当にありがたい生活でした。


こんなわがまま、やりたい放題な私を常に見守り、時にサポートしてくれる
かけがえのない仲間に恵まれ、


「大切なのは職種ではなく、人なんだ」


ということを体感した貴重な生活でした。


ではなぜそんなやりがいのある、居心地のいい場所から敢えて離れたのか。


知りたいですか???


あ、それほど興味ないですか?


でもお話しします。笑


私が今まで経験した職種にまず役員秘書があります。
秘書という職務はサポートすることが好きな私にぴったりです。


上記にもありますが、在籍中は6名の方のサポートをさせていただきました。
そしてこの6名は本当にそれぞれ違う個性でしたし、それも若造の未熟な私が
熟練の大先輩を理解し、対応するわけで意外と大変なわけです。


その上各々の役員が秘書に求めるものも6人6色。
秘書という仕事からは人への対応力が磨かれました。


その後、事業部へ異動となります。


ここでは工場と私たちの事務部門が連携して海外の顧客に製品を運ぶ業務を
担当しました。いわゆる「現場」の仕事です。


今までの役員秘書という、全体を漠然と見渡す仕事から、
今度は「現場」を体験するわけです。


この現場では本当に色々な学びを得ました。


工場と事務部門のセクショナリズム。
事務部門内でのセクショナリズム。
上司・先輩と後輩の間のコミュニケーション。


ここで私が使う「セクショナリズム」はある程度後ろ向きな意味合いがあります。
そう、いわゆる「この件はこちらの仕事ではないからやれないよ」ってやつです。


で、異動していきなりこのセクショナリズムの洗礼に遭う訳です。
地道に構築されているセクショナリズム。
その実態はなんなのか。


目の前で起こっていることに左右されず、
なぜそのことが起こっているのかに焦点を合わせることにしたら
大きな原因がわかりました。


それは


コミュニケーション不足


です!


うんうん、そうなんだよねー!と頷いたあなた。
ありがとうございます。


この「コミュニケーション」という言葉は今も昔も変わらず
私たちの生活において非常に大切なことと認識されています。


しかし「コミュニケーション」が本当に出来ているのか、
「コミュニケーション」てどういうものなのか今一度考えて見る必要があります。


情報の伝達

報告・連絡・相談

発信


これらを行っているから、コミュニケーションは万全だ!と
思っていませんか?


会議、打ち合わせ、電話、メール等でこれらを行うことが
コミュニケーションであると思っていたらそれは少し乱暴です。


「あの時そう言ったじゃないですか。」

って?


言ったけど、そうなっていない。
言ったけど、相手が受け入れていない。


それは相手にきちんと伝わっていない。
つまりコミュニケーションが取れていない、
一方通行であるという現象が起きています。


どんなに声を大にして言ったところで相手に伝わっていなければ
意味がありません。


コミュニケーションとは自分の発信が相手にどのような
影響を与えるか、どう感じているか、常に相手の立場も考え、


お互いがより「良く」なるようなエネルギーを作ること、


と私は考えています。


ですから例えばトラブルが発生した時に犯人探しをして責任追及をするだけの
場合はコミュニケーションをとっているとは言えません。


そのトラブルの原因を追求し、そこから何を学ぶことができたのか、
その学びによって今後それをどう生かせるかという建設的な話し合いになる時に
それはコミュニケーション要素が強くなると思います。


そのポイントに行き着いた私が試したのは、
当初は異動して間もないという「新人的」な姿勢を持って、
それ以降、かけがえのない仲間たちとなる一人一人の性格、個性を
積極的に知ることでした。


そしてその人たちの強みを生かしていただくように
お仕事を一緒に進めていくことに専念したのです。


その結果、いつしかそれぞれが自分の強みを生かし、
お互い助け合うクリエイティブな関係になっている状況がありました。


このような場面を続けていくことで、私の人生の役目、役割が
段々クリアになっていきます。


【つづく】