哀れなるものたち | Let's watch a movie, shall we?

Let's watch a movie, shall we?

外国映画専門
映画は娯楽のみにあらず

感じることは人それぞれ、それって素晴らしい

2009.02.16~ Blog開始

原題:Poor Things(2023年)


評価:★★★☆☆


【STORY】

若い女性ベラ(エマ・ストーン)は自ら命を絶つが、天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)によって胎児の脳を移植され、奇跡的に生き返る。「世界を自分の目で見たい」という思いに突き動かされた彼女は、放蕩(ほうとう)者の弁護士ダンカン(マーク・ラファロ)に誘われて大陸横断の旅に出る。大人の体でありながら、新生児の目線で物事を見つめるベラは、貪欲に多くのことを学んでいく中で平等や自由を知り、時代の偏見から解放され成長していく。

【CAST】

エマ・ストーン(ベラ・バクスター)

マーク・ラファロ(ダンカン・ウェダバーン)

ウィレム・デフォー(ゴッドウィン・バクスター) ラミー・ユセフ(マックス・マッキャンドレス)

クリストファー・アボット(アルフィー・ブレシントン)

スージー・ベンバ(トワネット)

 

etc,,,

 

『女王陛下のお気に入り』などのヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再び組み、スコットランドの作家アラスター・グレイによる小説を映画化。


天才外科医の手により不幸な死からよみがえった若い女性が、世界を知るための冒険の旅を通じて成長していく。




エマふんするヒロインと共に旅する弁護士を『スポットライト 世紀のスクープ』などのマーク・ラファロ、外科医を『永遠の門 ゴッホの見た未来』などのウィレム・デフォーが演じる。


第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で金獅子賞を受賞。第96回アカデミー賞では、11部門でノミネートされ、主演女優賞、衣装デザイン賞、美術賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞。


早くのディズニープラスで配信されてたので観ました!!思った以上に結構難解映画だったな…。




身投げした女性のお腹の中にいた赤ん坊の脳を移植してると思わずまずそこで衝撃を受けた。


頭開いて脳を入れ替えるところなんかグロくて観ててちょっとしんどかったですが、気持ち悪っ!!ってなるのはここの場面くらい。犬の体をした鶏とかヘンテコな生き物たちも出てきたらしますが、実験の代物なのかな。


なによりエマ・ストーンがこんなフルヌードで体を張った演技をしているって知らなかったのでそこもまた衝撃でした。人間の欲求にかなり忠実というか、その行為を愛あるものと捉えてないというか。ただ気持ちよくなる手段でしかないのもびっくり。ダンカン意外と初めて寝て、満足感の違いに気付いたところはなんか笑えたけど笑



良くも悪くも自由奔放なベラの言動に観てる私たちも目が離せなくなる。世界が見たくなって旅に出たり、貧しい人にお金を配ったり(騙し取られてたけど)、結婚式最中に現れた夫の元に戻ったり。


ベラのなかでいろんな感情が芽生えていくように、いろんな学びがあるように、観てるこっちもいろいろ考えたり、とにかく情報量多すぎ感はありました。でも欲望に素直に従うのも悪くはないのかな、そこでいろんな気づきがあるし。


映画を観て誰も誰のことを縛ることはできないっていうのは感じました。生きている限り知的好奇心は満たされなそうというか、辛いことだとしても経験することの必要性はあるのかなって思いました。その方が何が幸せかとか尊いことなのかも実感できるだろうなーなんて。


とてもディープな映画でした。

 


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