黄金のアデーレ 名画の帰還 | Let's watch a movie, shall we?

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2009.02.16~ Blog開始

原題:Woman in Gold(2015年)

評価:★★★☆☆

【STORY】
アメリカ在住の82歳のマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、グスタフ・クリムトが描いた伯母の肖像画で第2次世界大戦中ナチスに奪われた名画が、オーストリアにあることを知る。彼女は新米弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)の助けを借り、オーストリア政府に絵画の返還を求めて訴訟を起こす。法廷闘争の一方、マリアは自身の半生を振り返り……。(シネマトゥデイ)

【CAST】

ヘレン・ミレン

ライアン・レイノルズ

ダニエル・ブリュール

ケイティ・ホームズ

タチアナ・マズラニー

マックス・アイアンズ

 

etc,,,

 

ナチスに奪われた世界的に有名なグスタフ・クリムトの名画を取り戻すため、オーストリア政府を相手に返還訴訟を起こした女性の実話を基に描いた人間ドラマ。

 

肖像画のモデルとなった女性のめいで、戦争に運命を翻弄された実在の主人公をオスカー女優ヘレン・ミレンが好演する。

 

 

彼女とタッグを組む弁護士に、『[リミット]』などのライアン・レイノルズがふんし、『ラッシュ/プライドと友情』などのダニエル・ブリュールらが共演。『マリリン 7日間の恋』などのサイモン・カーティスがメガホンを取る。

 

グスタフ・クリムトは、ウィーン郊外のバウムガルテン(ペンツィング)に生まれた帝政オーストリアの画家。『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I』(通称:黄金のアデーレ)のほか、『接吻』、『ダナエ』などの代表作がある。

 

ヘレン・ミレンとライアン・レイノルズが出てるからって理由だけで観てみました。芸術作品はそんな詳しくはないけどさすがにクリムトは知ってる!でもクリムトの名画にはこんなお話があったなんて知らなかった。

 

 

ホロコースト(ナチス政権とその協力者による約600万人のユダヤ人の組織的、官僚的、国家的な迫害および殺戮を意味する。)の話も出てきて、 マリアが正当な持ち主として返還を求めなければ埋もれてしまっていた事実がこうして明るみになったのはいいことだと思う。ドイツとしても恥だし、国を逃れなきゃならないってどういうことって話だし。

 

最後ナチスにいろいろ奪われる前の幸せだったころを見せる感じがなんかタイタニックを思い出す感じでした。両親を置いて国を離れるときの場面、父親が祖国の言葉からこれから行くアメリカの言葉英語に切り替えて話すって言ってからの「Remember us.(覚えていてくれ/忘れないでくれ)」は泣けた。

 

ランディが美術品専門の弁護士になったっていうのもまたいいね!歴史的にも価値のある芸術品を美術館に飾って多くの人の目に触れさせることは大事で、オーストリア政府がお願いしたのもまぁわかる。結果アメリカにわたるわけですが。正直そこまで期待はしてなかったけど思いのほかいい映画でした。

 


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