原題:Bombshell(2019年)
評価:★★★★★
【STORY】
大手テレビ局FOXニュースの元人気キャスター、グレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)が、CEOのロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)をセクハラで提訴する。メディアが騒然とする中、局の看板番組を背負うキャスターのメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)は、今の地位をつかむまでの軌跡を振り返って動揺していた。一方、メインキャスターの座を狙うケイラ・ポスピシル(マーゴット・ロビー)は、ロジャーと対面する機会を得る。
【CAST】
シャーリーズ・セロン
ニコール・キッドマン
マーゴット・ロビー
ジョン・リスゴー
ケイト・マッキノン
etc,,,
2016年にアメリカのテレビ局FOXニュースで行われたセクシュアルハラスメントの裏側を描いたドラマ。
原題『英: Bombshell』は、爆弾、衝撃ニュースのほか、セックスシンボルを意味する言葉となっている。
テレビ局で活躍する女性たちをシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビー、数々のセクハラ疑惑で訴えられるCEOを『人生は小説よりも奇なり』などのジョン・リスゴーが演じる。『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』などのジェイ・ローチがメガホンを取り、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』などのチャールズ・ランドルフが脚本を手掛けた。
とても良かったけど、それと同時にとても胸糞だった。自分の権力を利用して舐めたことしてくる奴が本当に嫌いなので、引きずりおろされて社会的に抹殺されて良かった。本人はふざけただけだとか言うかもしれない些細なことも不愉快に感じたり傷ついてる女性は多いことを世の男性には知ってほしい。
私ちょうど2016年にアメリカに留学してたんですけどこんな騒動あったの知らなかった・・・。大統領選挙の年だったのでそれは強烈に覚えてはいますけど・・・。
しかしロジャーの妻からしたらそんなことありえないって思うだろうし、そりゃ家と外じゃ違うだろうし信じられないからサポートするのも辛かったと思う。けど、旦那だとしても被害にあった女性を思うと許したらあかん。
グレッチェンも勇気いったろうなぁ。自分のキャリアもそうだし世間の目もそうだし、自分も家庭があって生活もあるからね。セクハラと性犯罪ってどうしても恥ずかしいって思いとかいろいろあるから我慢して埋もれていくことたくさんあるんだよね。グレッチェンが声を上げた後、しばらく被害女性の沈黙があったのも保身のためとか悩んだからこそ。
いくらそんな事実はないと主張しても“火のない所に煙は立たない”わけで、真実は必ず明るみになる。いつからか録音して証拠を残して~ってのが増えて、訴えやすくなった感はあるけどね。
悲しきかなこういうことってたくさんはびこってると思う。ケイラがラストで語る「職場でセクハラ被害にあうと自問してばかり」のところにすべて集約されてる。自分は弱く見えたのか?とか、すごくよくわかる。静かに去るか闘うか、なかなか難しいところ。見ごたえありました!!