原題:Felicità(2020年)
評価:★★★☆☆
【STORY】
何にも縛られず、刹那的に楽しく生きるティムとクロエ、そして11歳の娘トミー。刑務所帰りのティムは、新学期1日目は必ず登校させると娘に約束していた。しかし夏休みの最終日、クロエが突然姿を消し、ティムは盗んだスポーツカーで娘と飛び出し、宇宙飛行士が現れて...。
【CAST】
ピオ・マルマイ
リタ・メルル
カミーユ・ラザフォード
オレールサン
アダマ・ニアネ
etc,,,
タイトルの「Felicità(フェリチタ)」とは、イタリア語で「幸福」の意味。
ポスターが可愛いなって思ってそれだけで観てみた本作、万人受けするような映画ではないのは確かだな。
本当なのか嘘なのかわからない冗談を言う人私好きじゃないので、この家族のようなコミュニケーションの取り方はしんどい。冒頭のお前の本当の親じゃないんだよみたいな話もとんでもないわ!!
トミーは全く動じてないけど、トミーがヘッドフォンで周りの音を遮断したり宇宙飛行士姿のイマジナリーフレンドがいる描写が完全に現実逃避してて心配でならない。だからこそ最後宇宙飛行士のイマジナリーフレンドが死んでてもう必要なくなったって意味なんだってほっとできたけども。
でもそれぞれの愛は観ていてしっかり感じられる場面がさりげない場面であるのはよかった。泳げないクロエがトミーが気に入ってた猿のぬいぐるみをが頑張って泳いで取りに行くところ、娘の身長をタトゥーにして刻むティム、盗みをするティムに涙を流すトミー。
互いを想い合ってるのがわかるし、愛とか幸せの形は千差万別なのかも。出所してきての再会をやり直すのおもしろいし、全力で出迎えるトミー可愛い。
こんな家族どうなの?って感じはもちろんあるけど、全然不幸な感じとか辛い感じがなくて重くなくてサクッと観れる感じは良かったかな。