原題:Get Out(2017年)
評価:★★★☆☆
【STORY】
ニューヨークで写真家として活動している黒人のクリス(ダニエル・カルーヤ)は、週末に恋人の白人女性ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家に招かれる。歓待を受けるが、黒人の使用人がいることに違和感を覚え、さらに庭を走り去る管理人や窓に映った自分を凝視する家政婦に驚かされる。翌日、パーティーに出席した彼は白人ばかりの中で一人の黒人を見つける。古風な格好をした彼を撮影すると、相手は鼻血を出しながら、すさまじい勢いでクリスに詰め寄り……。(シネマトゥデイ)
【CAST】
ダニエル・カルーヤ
アリソン・ウィリアムズ
ブラッドリー・ウィットフォード
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
スティーヴン・ルート
etc,,,
『パラノーマル・アクティビティ』シリーズなどを手掛けてきたプロデューサー、ジェイソン・ブラムが製作に名を連ねたスリラー。
恋人の実家を訪ねた黒人の青年が、そこで想像を絶する恐怖を体験する。
メガホンを取るのはコメディアンのジョーダン・ピール。『Chatroom/チャットルーム』などのダニエル・カルーヤ、ドラマシリーズ「GIRLS/ガールズ」などのアリソン・ウィリアムズらが出演する。第90回アカデミー賞で脚本賞を受賞した。
『アス』が結構ぞわぞわもの映画だったので、この映画も観てみたいなぁと思っていて、この度鑑賞。なるほど、タイトルの“Get out(出て行け)”っていうのとパッケージの白黒半々なのはそういう意味だったのね。
ローズの母親が精神科医で催眠術使えるって設定の時点でだいぶ怪しいと思ったけど、使用人たちもなかなか不気味で、暗闇でウォルターが全力疾走してるのやばい怖すぎたね(笑)
ただのホラーと捉えることなかれ、人種差別がテーマだったりして、親睦会と称したものは商品となる黒人のオークションというぞわぞわ。詳しく説明がなくてもわかる演出がぞわぞわ。使用人がおじいちゃんおばあちゃんだったというぞわぞわ。でも自我を少し残したことによるほころびもあって、とても演出が細かいです。
この映画、もともとは別のエンディングだったのだけど、大統領がトランプになったことと、白人警官の黒人殺害なのどが相次いだことによって希望あるものに変更したそう。変更前はクリスが一家殺害で逮捕される終わりだったそうだけど、親友のロッドが助けに来て事なきを得る結末で。この終わりにしてくれて本当に良かった。救いがないのは悲しいからね。
最後まで親友のロッドが頑張ってくれたのも素晴らしかったね!!性奴隷ではなかったけど(笑)人種差別する割には黒人の身体能力に憧れを持つっていうのもおかしな話というか。見ごたえございました。