原題:A Ghost Story(2017年)
評価:★★★☆☆
【STORY】
若夫婦のC(ケイシー・アフレック)とM(ルーニー・マーラ)は田舎町の小さな家で幸せに暮らしていたが、ある日Cが交通事故で急死してしまう。病院で夫の遺体を確認したMは遺体にシーツをかぶせてその場を後にするが、死んだはずのCはシーツをかぶった状態で起き上がり、Mと暮らしていたわが家へ向かう。幽霊になったCは、自分の存在に気付かず悲しみに暮れるMを見守り続ける。(シネマトゥデイ)
【CAST】
ケイシー・アフレック
ルーニー・マーラ
etc,,,
事故死した男が幽霊になって残された妻を見守る姿を描いたファンタジー。
シーツ姿の幽霊としてさまよい続ける夫を『マンチェスター・バイ・ザ・シー』などのケイシー・アフレック、彼の妻を『キャロル』などのルーニー・マーラが演じる。
メガホンを取るのは、二人と『セインツ -約束の果て-』で組んだデヴィッド・ロウリー監督。
気になってた映画を観ました。セリフが極端に少なく、ただそこに立ってる幽霊というのはとても面白い設定というか、興味深い映画でした。私こういう映画好きですが、退屈に感じる人が多そうな印象も受けましたね。
幽霊だってわかりやすいビジュアルをしたシーツを被った姿というのがとてもかわいくて怖くないからまたそれもいい。
誰かを待っているけどそれが誰かもわからずそこに居続ける隣りのゴーストの切なさ。自分はそこに立ち留まり続けているけれど確実に周りの世界は動き続けていて、家が壊されて消えてしまうのも切なくて。
壁に隠したメモが見たくてずっとカリカリしてるのも可愛かったけど、時代が変わろうがずっと居座り続けてしまいには自殺?してみたらタイムスリップしてかなりの過去に戻ってて。
巡り巡って残したメモを読む日が訪れて、何が書いてあったかなんてわからないけどパッと消えてしまってちょっとびっくり。でも成仏できたみたいでよかった。Cは突然死んでしまったわけですが、自分が確かに存在した理由というのかな、そういうものを探していたのかなって思うし、最後その証を見つけて安堵して成仏できたのかなって。
何とも不思議な感覚の映画ではありましたが、嫌いじゃないです。