毛皮のヴィーナス | Let's watch a movie, shall we?

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2009.02.16~ Blog開始

原題:La Vénus à la fourrure(2013年)

評価:★★☆☆☆

【STORY】
高慢で自信に満ちあふれている演出家トマ(マチュー・アマルリック)は、あるオーディションで無名の女優ワンダ(エマニュエル・セニエ)と出会う。品位を全く感じさせない彼女の言動や容姿に辟易(へきえき)するトマだったが、その印象とは裏腹に役を深く理解した上にセリフも全て頭にたたき込んでいることに感嘆する。ワンダを低く見ていたものの、オーディションを続けるうちに彼女の魅力に溺れていくトマ。やがて、その関係は逆転。トマはワンダに支配されていくことに、これまで感じたことのない異様な陶酔を覚えてしまう。(シネマトゥデイ)

【CAST】

エマニュエル・セニエ

マチュー・アマルリックトマ・ノヴァチェク

 

etc,,,

 

マゾヒズムという言葉を生んだ、レオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホの小説「毛皮を着たヴィーナス」にインスパイアされた戯曲を実写化したフランスのサスペンス映画。

 

野卑で奔放な女優に出会った演出家の男が、彼女に惹かれた果てに支配下に置かれる姿を追う。

 

メガホンを取るのは、『戦場のピアニスト』などのロマン・ポランスキー。主演は監督の妻でもある『危険なプロット』などのエマニュエル・セニエと『さすらいの女神(ディーバ)たち』などのマチュー・アマルリック。倒錯的官能に満ちあふれた男女の駆け引きに、引き込まれる。

 

2014年1月に発表された第39回セザール賞に監督賞を受賞し、作品賞、主演女優賞、主演男優賞、脚色賞、音楽賞、録音賞にノミネートされた。

 

キャストが最初から最後まで2人だけ、オーディション風景をずっと観せられてるだけなので途中挫折しそうになりながらも最後まで鑑賞。話が進むにつれて二人の力関係が徐々に変わっていく感じはすごかった。

 

だから最後の役を交換して縛るところの流れは巧妙だった。

 

もう一度観たいとは思わないけど、なんか奥が深い感じの映画で舞台を観た感覚になった。

 


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