原題:Death in Venice/Morte a Venezia//Mort à Venise(1971年)
評価:★★★★☆
【STORY】
1911年、イタリアのベニス。静養に訪れた作曲家のアシェンバッハ(ダーク・ボガード)は、宿泊先のホテルで見掛けた少年タジオ(ビョルン・アンドレセン)に一目で心を奪われる。タジオへの思いが抑えられないアシェンバッハだったが、折しもベニスではコレラがまん延し始め……。(シネマトゥデイ)
【CAST】
ダーク・ボガード
ビョルン・アンドレセン
シルヴァーナ・マンガーノ
ロモロ・ヴァリ
マーク・バーンズ
ノラ・リッチ
etc,,,
イタリア映画界の巨匠、ルキノ・ヴィスコンティが、美少年への思いを募らせた老作曲家の苦悩を格調高く描いた文芸ドラマ。
テーマ曲にグスタフ・マーラーの交響曲第5番・第4楽章アダージェットを使用し、マーラー人気復興の契機となったことでも名高い。作曲家グスタフ・マーラーをモデルに描かれた トーマス・マン作の同名小説を基に映画化。
少年へ恋焦がれるあまりに破滅へと向かう作曲家を演じるのは、『召使』『ダーリング』などのダーク・ボガード。美少年を演じたスウェーデン出身のビョルン・アンドレセンの美ぼうも話題になった。マーラーの音楽と共に描き出される芸術的で退廃的な世界観を堪能したい。
タジオを演じたビョルン・アンドレセンが本当に美少年過ぎて確かに見惚れるなって思った。
ベニスを離れようとしたけど手違いで荷物が違う所に行ってしまったからそれまではベニスを離れないぞってなるけど内心嬉しそうなアシェンバッハ、とにかく見つめて目で追いまくるアシェンバッハ。そしてニヤニヤ。これだけ見るとかなりやばいやつ。笑
直接的な交わりを映画内で見せないアシェンバッハとタジオですが、恋焦がれるアシェンバッハの状態、その思いに気づいるタジオの視線、とても丁寧でした。
そして伝染病、古いしこういう映画はそこまで好きじゃないなぁって思いながらも観ていたのですが、結構奥が深かった!!
劇中で流れる音楽や美しい風景、映画自体は淡々としているのですが、舞台を見ているような、とても大人な感じの映画でした。