6才のボクが、大人になるまで。 | Let's watch a movie, shall we?

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2009.02.16~ Blog開始

原題:Boyhood(2014年)

評価:★★★★☆

【STORY】

メイソン(エラー・コルトレーン)は、母オリヴィア(パトリシア・アークエット)と姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)とテキサス州の小さな町で生活していた。彼が6歳のとき、母は子供たちの反対を押し切って祖母が住むヒューストンへの引っ越しを決める。さらに彼らの転居先に、離婚してアラスカに行っていた父(イーサン・ホーク)が1年半ぶりに突然現れ……。(シネマトゥデイ)


【CAST】
パトリシア・アークエット

エラー・コルトレーン

ローレライ・リンクレイター

イーサン・ホーク
スティーヴン・チェスター・プリンス

etc,,,

 

『ビフォア』シリーズなどのリチャード・リンクレイター監督がメガホンを取り、6歳の少年とその家族の12年にわたる軌跡をつづった人間ドラマ。

 

 

本作の撮影は、コルトレーン演じるメイソン・ジュニアが子供から青年に成長していく姿を描くために、2002年の夏から2013年の10月まで12年間を通して断続的に行われた。主要人物4人を同じ俳優が12年間演じ、それぞれの変遷の歴史を映し出す。主人公の母をパトリシア・アークエット、母と離婚しアラスカに行ってしまった父をイーサン・ホークが熱演。

 

お互いに変化や成長を遂げた家族の喜怒哀楽を刻み付けた壮大な歴史に息をのむ。

 

本作は第30回サンダンス映画祭で初めて公開。本作は第64回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に選出され、リンクレイターが監督賞を受賞。ゴールデングローブ賞 映画部門 作品賞 (ドラマ部門)を受賞した。



12年間も同じ人物を演じ続けるってすごい。きっと俳優たちも本当の家族みたいな絆ができているだろうし、この作品への思いは相当強いだろうし、愛着もすごいだろうと思う。

 

最初は小さい子供だったのに青年へと成長していく過程を見ていると、多感な時期に起こること全て実はあっという間で、でもすごい影響を与えるものなんだなって。大人になれば年数を重ねてもちょっと老けたかなって思う程度だけど子供の変化は著しいね。私の友人の子供たちを見ててもそれは思う。数か月会わないだけでもすごい成長してるしね。

 

親の離婚を2回経験しながらもちゃんと成長した子供たち偉い。この映画はメイソンが中心だけど、それぞれにスポットを当ててもものすごいドラマができる。お母さんの苦労もそうだし、同じように少女から女性へと成長していくサマンサ、離婚はしたけどたまに会いに来て愛情を注ぐ父親の心情とか。

 

 

日常を見ているだけといえばそうなんだけど、その中で起きることってすごい尊いことなんだなって。止まることのない“時間”、でもただ過ぎて行くものではなくて“大切”なものだから一瞬一瞬を噛みしめていきたいと思う。

 

家を去っていくメイソンに「私の人生が消え去っていくみたい」というところは親にしかわからない感情だろうな。ずっと成長を見てきて大事に大事に育ててきて、一生の別れではないけど確実に自分の手から離れていく“瞬間”だもん。

 

生きている限りいろんなことが起こるし、何が起こっても人生は続いて行くし、でもこの先何が起こるかなんてわからないし、尊いなぁって思う映画でした。



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