評価:★★★☆☆
【STORY】
北極海から南極海、サンゴ礁に彩られる美しい海に、冷たい氷で覆われた海など、世界各地の海にいる生物たち。猛スピードで泳ぎ、ジャンプするイルカ、ゆっくりと海の底へと沈んでいくマンタ。光のない大気圧1,100倍の海底であっても、そこで生きる命は存在している。(シネマトゥデイ)
【CAST】
ジャック・ペラン(監督)
ジャック・クルーゾ(監督)
ブリュノ・クーレ(音楽)
etc,,,
『ニュー・シネマ・パラダイス
』や『コーラス
』の名優にして、『WATARIDORI』では監督として観る者を魅了したジャック・ペランが、世界中の海を取材したネイチャー・ドキュメンタリー。
北極海から南極海、海上から大気圧1,100倍の深海へと、世界50か所で4年以上の月日をかけて100種類以上もの海洋生物を撮影。
本作のために開発された最新の撮影技術を駆使してとらえられた決定的な瞬間は美しくも驚異的で、まるで海にいるかのような臨場感で楽しませてくれる。
ドキュメンタリーの枠組みを超えて、一部にロボット(アニマトロニクス)を実際の魚であるかのように撮影した再現映像も収録されている。
弱肉強食という自然の摂理をまざまざと見せつけられましたね。海のギャングシャチがアザラシを襲う姿や一生懸命海に向うカメを狙う鳥、縄張り争いをする魚たち。でも本当に絶妙なバランスで共存しているんだなぁって。
海の中は静寂に包まれてるけど、その中で聞こえてくるイルカの鳴き声とか、空気がごぽごぽいう音とか、ご飯を食べる音とか、いろんな音が実は聞こえてきていて神秘的でした。
不思議な形をした魚がいっぱいいてそれも観ていて楽しかったです。たくさんのカニが脱皮のために大集結しているのはちょっと気持ち悪かったし、世界最大の生物シロナガスクジラはもはや大型の船みたいだし、知らない世界がいっぱいでした。
前半は自然の美しさを映し出し、後半は人間がしている破壊行為を映し出していて、網に引っ掛かっている生物たちを見ているのは胸が痛みました。私たち人間も捕食者なので必要なことではあるんだけど、必要なヒレだけを切り落として他は海に放り投げる場面は残酷でしたね。
絶滅した生物もいて、こうした自然が永遠ではないことを肝に銘じないといけないなって。なんでも破壊するのは簡単、現在はプラスチックが結構問題視されてますし、どんな些細なことであっても守っていくためにできることをしていきたいものです。