評価:★★★★★
【STORY】
家族と過ごす感謝祭の日、平穏な田舎町で幼い少女が失踪(しっそう)する。手掛かりは微々たるもので、警察(ジェイク・ギレンホール)らの捜査は難航。父親(ヒュー・ジャックマン)は、証拠不十分で釈放された容疑者(ポール・ダノ)の証言に犯人であると確信し、自らがわが子を救出するためにある策を考えつくが……。(シネマトゥデイ)【CAST】
ヒュー・ジャックマン
ジェイク・ギレンホール
ヴィオラ・デイヴィス
マリア・ベロ
テレンス・ハワード
メリッサ・レオ
etc,,,
『X-MEN』シリーズ、『レ・ミゼラブル』などのヒュー・ジャックマンが愛する娘を誘拐され、自力で犯人を捕まえようと行動を起こす父親を演じるクライムサスペンス。
ヒューのほか、事件を担当する警察官に『ブロークバック・マウンテン』などのジェイク・ギレンホール、容疑者に『リトル・ミス・サンシャイン』などのポール・ダノら実力派俳優陣が顔をそろえる。
メガホンを取るのは、『渦』『灼熱の魂』のカナダ人監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ。
久しぶりにとても引き込まれる映画を観ました。全てのことがわかる終盤はただただすごいと思いましたね。なんといってもキャストが良い。みんな良い。ポール・ダノはこういう役がすごくうまい。ヒュー・ジャックマンの闇っぽい部分とかすごいし、ジェイク素敵!!首元のタトゥーがセクシー!!笑
映画全体の雰囲気はすごく暗い。原題は“囚われた者たち”という意味で、この映画にはいろんなものにとらわれている人たちが出てきます。宗教的なことと関係のある話であるとのことで、解説とか読んでるとあぁなるほどってなりました。
神を信じる者ケラー、神に戦いを挑む者ホリー、中間の者ロキ、誘拐されて囚われている子供たち。とにかくいろんな人が絡んでいるんだけど無駄がない。
こいつが犯人に違いないんだ!!って決めつけて暴力をふるうのは行き過ぎているけど、親としてはなんかそうさせてしまう気持ちだろうとも思って。フランクリンの傍観の態度もね、なんかねっていう。
迷路も容疑者二人の衝撃的な事実の発覚と、ああでもないこうでもないってロキと同じように観客もいろんなことを考えて振り回されて。
真犯人かもしれない男性宅にあった大量のボックス。お願いだから死体でありませんようにと心から願った。ジョイが見つかってあなたもあそこにいたじゃない。って言葉は最初どういうことってなったけど、真犯人に気付いてからがもうね!!
最後も祈るような気持ちでお願いだからこのまま終わるなんてことはやめて!!って気持ちで観ていたのだけど、案に見つかって助け出されてっていうのがわかるラスト良いね。あえてそこで終わらせるのがまたセンスがある。
いやぁ~、久々にいい映画観た気分。