評価：★★★☆☆
【STORY】
ある日、突如として地球上に降り立った巨大な球体型宇宙船。言語学者のルイーズは、謎の知的生命体との意思疎通をはかる役目を担うこととなり、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていくのだが……。
【CAST】
エイミー・アダムス
ジェレミー・レナー
フォレスト・ウィテカー
マイケル・スタールバーグ
etc,,,
『メッセージ』は、テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基にエリック・ハイセラーが脚本を執筆し、ドゥニ・ヴィルヌーヴが監督を務めた2016年のアメリカ合衆国のSFドラマ映画。
明日ゴールデングローブ賞授賞式が行われますが、この作品はドラマ部門主演女優賞と音楽賞にノミネートされてまして、結果を前にどんなのか気になったので観ましたよ！！
日本での公開は今年の5月。ポスターのビジュアルが発表されるや否や“謎の物体”がお菓子の“ばかうけ”のようだとネット上では散々遊ばれていましたね。言われるとそれにしか見えなくなる不思議。笑
まず言わせてほしいのがメガネ姿のジェレミーがかっこよかったってこと（笑）眼鏡かけるとおじさん感増すけどそれがめっちゃかっこいい、好き←
で、とりあえずネタバレ嫌いな方は以下読まないように。日本公開前なのでなるべくネタバレしないようには心がけますが、私のブログは基本ネタバレし放題なので悪しからず。
突如地球にやってきた物体は全部で12隻。
日本では北海道に出現した設定になってました。
タコみたいなビジュアルのエイリアンなるものと接触するんだけどそんな彼らの言語が墨みたいな煙で表されてて結構斬新。あと重力を無視したかのようなその物体の中に入るところとかすごかったね。
何の目的でやってきてどのようにして到着したのかというのを探っていくわけだけど別に侵略してきたわけではなくてかなり友好的な彼ら。“彼ら”はなにもしてないのに中国やロシアは軍事力で解決しようとする、終始暴走気味な国として描かれるよね。
エイミー演じるルイーズ博士が中国に個人的に働きかけたことでみんなで協力していこうっていう平和的解決に至って。私的解釈で邦題が意味する“メッセージ”はバラバラじゃなくてみんなで情報を共有して協力して一つになることが大事ってことかなって。
Non Zero Sum（ノンゼロサム）という難しい言葉も出てきましたが、自分たちの利益だけではなく互いを思いやるようなWin-Winが大事なんだと。
こういう未知なるものは確かに恐いし脅威になり得るわけだけど、まずは歩み寄ることからがなんでも大事だったりするよね。
最後までとくに派手な展開があるわけでもなく“彼ら”はただ静かに去って行ってしまうのだけど、特殊な能力があると知ったルイーズ博士、ずっとフラッシュバックだと思ってたものがなんとまぁという展開。
「人生の初めから終わりまでを見てしまったら、あなたは変えたいと思う？」
その答えがYESかNOかは正直どんな未来になるかによるわけで一概には言えないけど、未来を知ったらそこで選択肢というものが生まれるんだよね。
どんな未来であっても身を委ねて、先を知ってるからこそより良いものにしようとか大切にしようとか、その人生を有意義なものにできるのかもしれないよね。
ちょっと複雑でこの映画の意図を推測しきれないけど悪くはなかったと思う。
