評価:★★★☆☆
【STORY】
場末の酒場で起きた複数の男によるレイプ事件。勝ち目がないと言われながらも、裁判を引き受けた女性検事補は調査を開始するが、被害者の女性は酒に酔っており、被告側の男たちは和姦を主張していた。やがて原告がマリファナを服用していた事が発覚、裁判は絶対不利となっていく……。現代アメリカで避けて通れない犯罪、レイプについて真っ向から挑んだ意欲作。(allcinema ONLINE)
【CAST】
ジョディ・フォスター
ケリー・マクギリス
バーニー・コールソン
レオ・ロッシ
アン・ハーン
カーメン・アルジェンツィアノ
etc,,,
アメリカで深刻な社会問題となっているレイプにスポットを当てた問題作。
レイプされるシーンを体当たりで演じたジョディ・フォスターが第61回アカデミー主演女優賞、第46回ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)を受賞した。
レイプシーンは本当に過激で、あの場所には何人もの人がいて実際に目撃していたのに、犯罪としての立証が難しいだなんてあんまりだわ。傍観するしかできないこともあるかもしれないけど、はやし立てたりするなんて共犯もいいとこよ。
恋人の「いつまで引きずってんだ」って言葉、よくそんなこと言えるなって思うし、あの場にいた人たちのレイプされてしょうがないというような言い方も、“show”という表現も最低すぎる!!
「誰がレイプだと決めたのか。もし彼らがそれを犯罪だと思わなかったのなら、どんなに騒いでもそれは犯罪調査とは言えない」
このセリフにはなんかもう呆れるばかりで、日本のいじめの自殺問題にも言えるような感じよね。
正直ジョディ・フォスター演じるサラに非がないわけではない。誘惑するような行動も確かにしていた。だけどそれがレイプしていい理由にはならない。
女性は力で男性に勝つことはできない。
同じ女性として素直に怖いなと思いました。
判決は有罪でサラは勝訴したわけだけど、サラが肉体的にも精神的にも受けた傷は消えるわけではない。この映画でのサラという人物が傷ついたところは省かれているけれど、普通だったら男性に恐怖を抱くだろうし人間不信にもなると思う。
最後テロップでアメリカでのレイプの発生率は6分に1件であり、4件のうち1件は複数犯による犯行と流れてただただ衝撃を受けるばかり。
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