こんばんは、くらげちゃんです!
先日、チェスの入門書を買いました。まだほんの冒頭しか読めていませんが、近々その話もしたいな〜って思ってます

さて、今回はまた将棋の話です。前回、将棋を始めるならノーマル四間飛車がオススメ!という話をしました。
実際にアマチュアでは振り飛車が大人気。振り飛車党が大量発生してます笑。でも、プロの先生の対局を見てみると、ほとんどが相居飛車...。難しそうな序盤から、「これは研究ですね」なんて解説を聞いてて、「いや、知るかー!」となる方も多いのではないでしょうか。
アマチュアも、強豪たちの割合は居飛車党の方が若干多いように感じます。なぜ強くなるとみんな居飛車をやるの?というと、一般的には居飛車のほうが振り飛車より有利だと考えられているのが理由の一つとして考えられます。じゃあ、振り飛車党から始めた人たちは不利なの?というと、そういうわけでもありません。
居飛車党のプロ棋士の先生の中にも、もともとは振り飛車党だったけど、プロになる前(奨励会の頃など)や、プロになってから居飛車党に転向された先生もいらっしゃいます。当たり前ですが、振り飛車党として将棋を始めたからといって、振り飛車党を貫く必要はないんです。
ですが、居飛車から将棋を勉強したい!という方も当然多くいらっしゃると思います。そういう方もたくさんいないとアマチュアの対局が相振り飛車で溢れてしまいます(私は相振り飛車が好きなので構いませんが...笑)。前置きが長くなってしまいましたが、居飛車党デビューするために必要な勉強について考えていきたいと思います。
居飛車といっても、相居飛車と対抗形があります。まずは相居飛車から考えていきます。
相居飛車の戦型は、大きく分けて4つです。
角換わり、相掛かり、横歩取り、矢倉です。
角換わりはプロ間でも最も人気のある戦型で、激しいながら細かい研究が非常に進んでいる戦型です。
相掛かりはプロ間で人気上昇中の戦型で、相居飛車の中では比較的定跡化が進んでおらず、自由に指しやすい戦型です。
横歩取りは非常に激しい空中戦になりやすい戦型で、勉強不足だとハメられてあっという間に負けてしまうためアマチュアでは避ける人が非常に多いです。プロ間では別の理由(先手の非常に強力な手段が発見された)で最近は不人気傾向です。
矢倉は純文学と評されるほどかつて王道戦法でしたが、後手の急戦に対応が悩まされており、こちらも減少傾向です。
さて、相居飛車を指すなら基本的にこの中の2つは少なくとも指せなければいけません。具体的には
角換わり・相掛かり
相掛かり・横歩取り
角換わり・横歩取り
横歩取り・矢倉
の4種類の組み合わせが考えられます。上から順に私のオススメ順です。今回は一番オススメの角換わり・相掛かりのセットを取り上げます。なぜこの組み合わせがオススメなのかの理由は、
横歩取りを避ける
これがすべてです笑
一体どういうことかというと、横歩取りはとにかく激しいです。後手番からは奇襲チックな強襲がたくさんあり、知らないとあっという間に敗勢になります。知っているかどうかだけで勝負が決まることもあり、正直私は不毛と思っています(横歩取り超急戦が好きな方ごめんなさい)。なので、可能な限り避けたいのですが、横歩取りを避けると「角換わり・相掛かりセット」以外の選択肢がないのです。次にそれを説明します。
こちらが先手とします。初手に7六歩と突いたとしましょう。
図1 初手7六歩
相手の基本的な応手は2通りです。3四歩か、8四歩です。まず、3四歩とした時に、こちらは居飛車なので2六歩とします。対して、8四歩とされると、どうでしょう。
これは横歩取り模様の出だしです。ここから先手が回避するとやや変則的な出だしとなってしまいます。初手7六歩には、3四歩からの居飛車が脅威(?)です。
次に初手2六歩を考えます。2六歩にも一般的な応手は8四歩か3四歩の2通りです。
8四歩に、7六歩としてしまうと、3四歩とされると、手順は違っても図2に合流してしまいます。よって2五歩とし、8五歩となれば相掛かり模様です(ここから角換わりに変化することもできますが初心者・級位者間だと乱戦になる危険性が高く、あまりオススメしません)。横歩取り回避せいこうです。
次に2六歩に3四歩の場合。
ここも7六歩とすると8四歩のときに横歩取り模様に合流してしまうので、2五歩とします。以下3三角7六歩4二銀3三角成・・・(いきなり進めてごめんなさい)として、図5。
やや変則的な形ですが、角換わりを選ぶことができました。戻って、実は図2から横歩取り模様に進めたあとに図6のように横歩取りを回避して相掛かりにすることもできます。どちらが自分に合っているかを考えるのもいいと思いますが、私は初手2六歩として相掛かりと(やや変則的な)角換わりの2つを軸にするのをオススメします。
将棋は最初の4手ほどで戦型が決まると言われており、このように何気ない手順で、自分の思い通りの戦型を選ぶことができます。
ここまでは先手番の話でしたが、後手番ではこれの応用です。2手目に3四歩としてしまうと横歩取りの変化が起きやすいので、2手目に8四歩とすることで、横歩取りを回避することができます。ただし後手番の場合は先手が矢倉を選択する余地を与えます。対矢倉の勉強法は難しく、それだけでもまた1記事書けてしまいそうなので今回は省きます(ごめんなさい)。個人的にはまずは相矢倉を勉強するのがいいのではないかなぁと思いますが、ここは意見が分かれるところだと思います。
少し長くなってしまったので今日はこの辺で一旦終わります。
今回のまとめは
居飛車からスタートするなら相掛かり・角換わり党になろう!
そのためには先手なら初手2六歩、後手なら2手目8四歩!
でした!
また長くなってしまった!

続きは次回ということで、ではまた〜〜