こんばんは!

前回の記事で取り上げた王将戦藤井-広瀬戦。トン死を免れたとして本当に先手が勝ちきれるのか大きな疑問があると感じた私は真面目に検討をすることにしました。

まず、状況を確認してみましょう。


いま、先手が6七から5七に玉を寄った場面。解説では「こうしていれば勝ち」とされていますが、本当にそうでしょうか?先手玉は見るからに危ない形で、後手玉は一見危なそうに見えて△3三銀(打)から相当に粘れそうな雰囲気です。ここから一手60秒未満という制限のもと勝ちきれる人が一体どれだけいるでしょう。今日は図から後手が△3三銀打と粘ってきた時を検討したいと思います。


駒不足の先手はいきなり後手玉に詰めろをかけるのは困難です。多くの方がパッと思い浮かぶ手としては、▲2二歩として次の▲2一歩成で必至に追い込むのを狙う手でしょうか。

しかしこの手には大きな落とし穴があります。それは「指した瞬間に後手玉がZ(絶対に詰まない形)になってしまう」ということです。つまり、このまま詰めろの連続で迫られ続けると何百枚駒をもらっても絶対に勝てないのです。

▲2二歩以下、△5六金▲同金(▲4八玉は△4六金で敗勢)△5八金▲同飛△5六歩▲4八玉(▲同玉は△6六金以下詰み)△4九金▲3七玉△5八龍

......笑。

手順を尽くして飛車を回収されると後手の猛攻が止まらず、これでは先手勝ちとは到底言えない状態です。自然な▲2二歩では先手は勝ち切れないということですね。

これだけでも問題の局面が容易でないことは理解してもらえると思います。



今回はここまで。次回もこの続きを検討していきたいと思います!ではでは