「melody sauce 2 音が出ない」問題が解決しました。
Ver.2.0.1です。今後改善されるかもしれませんのであしからず。
やり方を書く前に、注意と警告でございます。
今から書く内容を理解できない場合は、試さない方がよろしいかもしれません。
最悪、あなたがお使いの他のソフトウェアが動かなくなるかもしれません。
または、大切なファイルが消える可能性もあります。
理解できる方は、ある程度はトラブルに対処できるように書いておくつもりです。
少々、おつきあいください。
・「Melody Sauce 2」の内蔵音源の音が鳴らない理由
「Melody Sauce 2」の本体は恐らく「C:\ProgramFiles\Vstplugins」以下に入っていると思います。なので、DAWで呼び出すと、本体はちゃんと起動します。
内蔵音源の音(INSTR)が鳴らないのは、内蔵音源のデータが本体とは別の場所にあるからです。
どこかというと、
・内蔵音源の音がでる人
>C:\Users\ユーザー名\Documents\\Evabeat\MelodySauce\
・内蔵音源の音がでない人
>C:\Users\ユーザー名\OneDrive\Documents\Evabeat\MelodySauce\
※「ユーザー名」は、あなたの環境で変わります
「melody sauce 2 音が出ない」の検索で引っかかる「One Drive」が関係しているという事です。ということは、
C:\Users\ユーザー名\OneDrive\Documents\Evabeat\MelodySauce\ から
C:\Users\ユーザー名\Documents\Evabeat\MelodySauce\
へ、音源のファイルを移動すれば良さそうですが、
やってみたところ、少なくとも、当方の環境ではうまくいきませんでした。
なので、矢張り「OneDrive」の設定を変更してあげる必要があります。
ところで「OneDrive」とは、何をしてくれてやがるのかと言いますと、クラウド上に「デスクトップ」や「ドキュメント」や「画像」フォルダのバックアップを取ってくれています。
マイクロソフトさんは言います。
「勝手に貴方様個人のハードディスクの中身を、クラウドとリンクするのは危険でしょうから、
特別に「C:\Users\ユーザー名\OneDrive」というフォルダを作成しましたので、
その下(なか)にある「ドキュメント」や「画像」のフォルダについては、
自動でバックアップ(自動保存)の対象にいたしましょう。
ついでに、ソフトやアプリが「ドキュメント」や「Documents」といったフォルダを保存先や参照先に指定した場合は、わたくしどもマイクロソフトとしては、
大切なファイルはバックアップをしておいた方が良いと考えております観点から、
「C:\Users\ユーザー名\Documents\」ではなく、バックアップ対象のフォルダとなります
「C:\Users\ユーザー名\OneDrive\Documents」となるように、
>>> 勝 手 に フ ォ ル ダ 名 を 変 更 し て <<<
保存しておきますね」ということらしい。
○○○○!
なので、対処の仕方は「OneDrive」によるバックアップの設定を解除することです。
解除をすると恐らく、Windowsの「Documents」フォルダーの場所を取得するシステムコールの戻り値が、
「C:\Users\ユーザー名\OneDrive\Documents\」から
「C:\Users\ユーザー名\Documents\」になるのだと思われます。
理解できる方は分かると思いますが、これは大変よろしくない、です。
説明します。
この「OneDrive」の設定変更前に「C:\Users\ユーザー名\OneDrive\Documents」に、
データや設定ファイルなどを保存していて、それでも尚、無事に動いていたソフトやアプリが、
システムコールなどで「Documents」フォルダの場所を取得していたとすると、
ソフトは「C:\Users\ユーザー名\Documents\」の方を参照するように設定が変更されたことになります。
当然、こっちのフォルダにはデータや設定ファイルは存在しないので、なんらかの不具合が出ることが予想されます。
最初に警告させて頂いたのは、このためです。
私の推測なので、Windowsやソフト内部の実際の振る舞いは、私の理解とは異なっているかもしれませんが、
事実として一つあげておくと、設定変更の後にVSTのソフト音源「W.A. PRODUCTIONの『Ascension』」を起動すると、
初回起動時の様に、データのあるフォルダの場所を指定するように、とダイアログが出ました。
つまり、設定変更によってソフトがデータのある場所を見失ったという事だと考えられます。
まあ、ソフトの制作者が優秀でしたら、Windowsのこのような○○○○!な仕様を理解して、
『Ascension』の様にダイアログをだしてくれたり(有能)、
ソフト内でデータフォルダの場所を設定できる項目を用意してくれているかもしれません。
あるいは、設定変更の後に不具合の出たソフトは、再インストールをすれば、基本的には大丈夫なような気がします。
とはいえ、「Melody Sauce 2」の内蔵音源の音を鳴らしたいという動機だけによる、
安易な設定変更には気をつけてください。
影響の出たソフトの復旧に膨大な作業を強いられる可能性があります。
ただ、矛盾しますが、私個人の意見としては、理解された上で変更する事をおすすめします。
まず、そのままだと「Melody Sauce 2」と同様な挙動をするソフトが今後不具合を出す可能性があります。
また、この「OneDrive」のクラウドバックアップ設定を残したままPCを使い続けると、
ご自分のローカルPCの「C:\Users\ユーザー名\OneDrive\Documents」のドライブ容量に余裕があっても、同期設定されたクラウド上の「OneDrive」の容量は無料版だと恐らく5GB(※2022年12月現在)なので、
クラウドの容量一杯までバックアップされたファイルで埋め尽くされた場合、
「OneDrive」から警告が来る可能性が高いです。
もちろん、そうなってからでも対処は可能ですし、
何より、バックアップが必要という方にはおすすめはしません。
あくまで、私個人の意見ということで、よろしくお願いします。
さて、おまたせしている肝心の設定方法ですが、
先ず、タスクバーの右の方に、雲(クラウド)のマークがあると思います。
なければスタートアップから「OneDrive」をさがして実行すると雲が出てきます。
此奴をクリックすると、にゅっと、「OneDrive」の画面が出ます。
その画面の右上に「歯車」のマークがあると思うので、そこをクリック。
するとメーニューが出て「設定」という項目があると思うので、それをクリック。
すると、「Microsoft OneDrive」というウインドウが現れると思います。
そのウインドウのタブに「バックアップ」(環境によっては「自動保存」)のタブはありますか?
なければ、一度「OneDrive」にサインインしてください。
サインインした状態で、もう一度「Microsoft OneDrive」ウインドウを開けば、でてくると思います。(※サインインの方法が分からない場合は各自で調べてね)
「バックアップ」のタブの中の、
「重要なフォルダーの保護を設定」画面を表示し、「ドキュメント項目」の「保護の停止」。
私はさらに「アカウント」タブの「このPCのリンク解除」をしました。
この辺の設定後の振る舞いは、お使いのPCの環境や、Windowsや「OneDrive」のバージョンによっても変わるので、
よく分からない場合はやめておいた方がいいかもしれません(ぶれぶれ)
基本大丈夫だと思いますが、設定の項目によっては、
気をつけないと、最悪ローカルPCか「OneDrive」上のファイルが意図せずに削除されたり、
システム上から特定のフォルダが見えなくなったりする可能性があります。
景気よく「はい」を押しまくらずに、よくダイアログや注意書きの確認をされてから事に及んでください。
取り敢えず、保護の解除ができたら、
コントロールパネルの「プログラム」>「プログラムのアンインストール」で、
「Melody Sauce 2」をアンインストールした後、再インストールすれば、
「Melody Sauce 2」の内蔵音源が鳴ると思います。
設定がうまくいっていれば、再インストール後は
「C:\Users\ユーザー名\Documents\Evabeat\MelodySauce\Sounds」フォルダ以下に、
「Melody Sauce 2」の音源のデータのファイルが存在するはずなので、確認してみてください。
ちゃんと動く「Melody Sauce 2」はさらに愉快なソフトになりました。
ご健闘をお祈りします。
あと、エクスプローラーの挙動について一言。
エクスプローラー内の左に表示される「ドキュメント」フォルダーを右クリックし、
プロパティをクリック。「場所」タブをクリック。
ここのボックス内が「C:\Users\ユーザー名\Documents\」になっていればOK。
「C:\Users\ユーザー名\OneDrive\Documents」とかになっていたら、
「標準に戻す」ボタンをクリックします。万一、「標準に戻す」を拒否されたら、
それは・・・「OneDrive」の同期設定が生きている可能性がありますので・・・
頑張ってください。
「OneDrive 同期解除」とかで検索です。
これ以上の解説はご容赦を。
以上です。