スーパー30 アーナンド先生の教室 | 「Obi☆Wan」の 映画大好き♪♪

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映画のブログです。趣味でやってます。なるべくネタバレ無しで冒頭あらすじと、自分の感想を書いています。お楽しみいただければ幸いです(*^_^*)

SUPER30  2022公開

 

【監督】
 ヴィカース・バハル
【出演】
 リティク・ローシャン、ナンディーシュ・シン、アーディティヤ・シュリーワースタウ、ムルナール・タークル、ヴィーレーンドラ・サクセーナー、パンカジ・トリパーティー、ヴィジャイ・ヴァルマー

 

【物語】

 ラーマーヌジャン数学大会の表彰式。優勝したのはアーナンド(リティク)。ラーム文部大臣(パンカジ)は、「学問は天国への道だ!」とアーナンドを褒め称えた。そして「私は学ぶ者に援助を惜しまない」と語った。

 

 この優勝を何より喜んだのは、父(ヴィレーンドラ)だった。郵便配達人の父は、「王の子供だけが王になれる」時代は終わった。これからは「王になるのは能力のある者だ」と、アーナンドに言うのであった。

 

 それから、アーナンドは隣の州の大学図書館に通い、海外の学術書を読み漁る。そして誰も解けない難問に嬉々として挑戦していた。しかし、司書に「お前は部外者だろう」と退室を命じられる。そんな彼を見かねた職員が「君の論文が掲載されれば、学術誌はタダで毎号君の元へ届くよ」と耳打ちした。

 

 発奮したアーナンドは、論文を投稿。郵送費は父が馴染みの者に声を掛け工面した。すると、その論文がケンブリッジ大学の教授の目に留まった。アーナンドはケンブリッジ大学の入学許可書を手にすることができた。

 

 問題は渡航費用だ。父が年金を前借りするも足りない。そこでアーナンドは文部大臣に援助を申し出ることにした。しかし、大臣は冷たくアーナンドを追い払う。

 さらに悲劇が。アーナンドは、ケンブリッジ行きを諦め、生活のため、煎餅売りを始めるのであった。

 

 そんなある日、煎餅売りをしていたアーナンドは、予備校の経営者に声を掛けられる…

 

 

 

【オビ☆ワン チェック】

 基本実話のインド映画。今作は教師ものです。

 主人公のアーナンド先生は、インド工科大学を志す貧しき子供に全寮制の無料塾を開校するという人徳者でした。

 

 このインド工科大学を知りませんでしたが、世界三大難関大学で、ここに落ちたら仕方なくマサチューセッツ工科大学に行くというまで言われるそうです。そのため、ここに特化した予備校ビジネスが成り立つわけです。

 

 始めはそんな予備校で教えることになったアーナンド先生は、道端で仕事の合間に勉強している若者を見付け、自分と重なるその姿に、無料塾という夢をもったのでした。もちろん貧乏な家柄のアーナンドに、そんな余力があるわけではなく、苦難に見舞われるというお話です。

 

 本作はインド映画なため、それいるか?という歌とダンスシーンはもちろんあります。また、実話よりもドラマチックな作りになっているのが見え見えです。

 それを差し置いても、アーナンド先生という存在に心を揺さぶられました。生活の全てで思考をしろと熱く語る先生と、ハングリーに全てを吸収しようとする生徒。この師弟愛に清々しい気持ちになりました。

 

 アーナンド先生は、今もなお塾を運営しているそうです。

星星星星