長かったようで短かったアメリカでの大学生活を無事に終え
ここより本格的に宝石の勉強をスタート
する予定だったが、
大学のラスト1年があまりにも忙しく、
同時進行でその後の事まで手を回せるほど器用ではなかった為、
奥の手
を用意した。
それが『TA』(ティーチングアシスタント)
向こう1年間大学に残り、プロフェッサーの補佐役として大学で働くと言う物。
TAをしながらその後の入学手続き、引っ越し手続きなど準備を進める算段。
ロレッタ氏の補佐役として、1年間限定と言う短いTA生活が始まる。
もう勉強に追われる事の無い生活。
美術のみに専念出来る上に、授業も週5日で1日1クラス程度
時間にも気持ちにも余裕が持てる1年。
ただし、あまりのんびりしていては1年などあっと言う間に過ぎてしまうので、
まずは当初より入学を考えていた
世界的にも有名な宝石鑑定機関である
『GIA』(Gemological Institute of America)
へ入学届け等の手続きを開始する。
その入学条件の一つに語学力に関する項目が有り、
●TOEFLなどの英語試験でGIA規定以上の成績を取る事又は
●先方が指定する語学学校で規定以上の英語が話せるようになる事又は
●アメリカ国内で4年生大学以上を卒業している事となっていた。
そしてこれが後にトラブルを引き起こす事となる・・・。