博多バーハートストリングスでシンガポールスリングとサゼラックを | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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岩永さんの所の若いバーテンダーに案内されて中州一番の誉れ高いバーハートストリングスに着いた。
もう一軒の老舗名バー、ニッカバー七島の博多バーの重鎮七島さんは最近お亡くなりになった。
今は、娘さんが継いでいるらしい。
ここバーハートストリングスのオーナーバーテンダーの橋本さんは40年近く七島さんの下でバーテンダーを務めてきたようだ。
そんなバーなら頼みたいものがある。
シンガポールスリングだ。
昔、東京ベイにあった第一ホテルのメインバーシャンブルで山脇さんに作ってもらったカクテルだ。
ラッフルズのロングバーで日本人がこんなところまで何しに来たと言われながらシェーカーを振ったという。
初期の頃のレシピで作ってくれた夕焼け色のシンガポールスリングは美味しかった。
それを思い出させる一杯だった。



その後、山脇さんにお任せして次に出てきたのはグリーンアラスカだった。

今日も同じものをいただいた。

ジンとシャリュトリューズヴェールという難しい組み合わせなのに、あの時と同じように輪郭がしっかりとしていてバランスのとれた美味しいカクテルだった。



最後は、1860年頃ニューオリンズで作られていたサゼラックにしよう。

コニャックにアブサンが少量入るのだが、いいものがあった。



橋本さんが作ってくれたサゼラックは美味しかった。



サゼラックをいただいた後は、博多に別れを告げ明日東京に帰るのだ。