新宿ロマーナでローマピッツァを | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

新宿御苑近くにあるロマーナにローマ料理を食べに行った。
人見知りしそうなシェフがオープンキッチンで目の前で料理してくれる。
まずは、スプマンテをお願いしたが、ワインのセレクトが普通ではない。
近くのイタリアンのように決して高いお金を出せばいいのが飲めますよというような短絡的で不勉強な対応でなく、じつにこだわりを持って飛び切り高くはないのにいいワインを選別し、提供してくれる。



ビールにも他店では見ないものが出てくる。



料理に合わせてペアリングのように一杯一杯ワインを選んでいくことにした。

タラのコロッケに合わせて、候補の白ワインを3つ持ってきてくれた。

どれも魅力的だが、ソムリエとの会話の後、モンテファルコ・ビアンコにした。



タラのコロッケ、すなわちフランスならブランダード、イタリアならバッカラと言う干し鱈を戻し作ったものだが、もの凄く美味しかった。



次は、ローマ風トリッパのトマト煮込みには、バッカ・ネーラを合わせる。

これも果実味抜群でコクがあり美味しい。



ローマ式トリッパのトマト煮込みも私の理想的な味わいのもので最高であった。



次の福島産馬肉のローストには、ラ・モレッラの赤ワインを合わせた。

先程の赤ワイン同様果実味溢れ、滑らかさも兼ね備えた文句なしのワインだった。



それに馬肉のローストを合わせたのだが、この馬肉がただものではない。

軟らかく旨み充分で下手な和牛など足元にも及ばない。

価格は数倍違うが、先日の噛み切れないアンガス牛のビステッカなど比べものにならなかった。



そして、ここからローマ料理の真髄と言える料理を迎えることになるのだ。

それには、何と上等なバルバレスコ、ピアッツォの2017を合わせることになった。

良心的な価格設定だけではなく、ここはこういうワインの目利きができる店なのでワイン好きにはたまらない。



そして、ローマ式ピッツァだ。

今回はポルチーニなどのキノコ類とイタリアンサラミ、モッツァレラのピッツァにした。

薄くてパリパリだが、旨みたっぷりのこだわりローマピッツァは個人的にはナポリピッツァよりずっと好みだ。



ローマピッツァときたら、次のパスタはローマ式カルボナーラだろう。

これがまた飛び切り美味しかった。

ローマピッツァもローマ式カルボナーラも個人的には歴代一、二を争う美味しさだった。



赤ワインがまだ残っていたので、調子に乗ってフォルマッジオもいただくことにした。

ロビオラもボッコンチーニもゴルゴンゾーラ・ドルチェもフェルミエのものでどれも素晴らしい。



ドルチェには、ピエロパンのレチョット・ソアベをデザートワインとして頼み、



3種類のジェラートとティラミスに合わせた。

ドルチェはどれも美味しかったが、特に産地にこだわり抜いたピスタチオのジェラートはすこぶる良かった。

シェフはよくご存知で、鎌倉のイル・ブリガンテやジェラートを固めるイナゴ豆の話をしたのである。



最後にとっておきのグラッパも出していただき、エスプレッソドゥブルとともに



幸せなひとときを過ごしたのである。

この店は凄かった。

食もワインもとことん楽しめるお店であるのだ。