代々木サリューのカレーとプリン | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

代々木駅から北参道駅に向かう途中にサリューという店がある。
元々はビストロだったのかもしれないが、今はカレーとプリンで知られる店らしい。
その噂を聞いて訪れてみることにしたのだが、青く小さな立て看板があるだけでなかなかわかりにくい。


店は3階らしい。
狭い階段を昇っていくとその店サリューがあった。


ボブンやクスクスまであるようだ。
ビストロというよりカフェだろうか。


昼食にしては少し遅めの昼下がりだったので、最初客は私しかいなかった。
テーブルの上のメニューにはデジュネと書いてあるし、後ろの鏡にはビストロサリューという表記とともにフランス語がつらつらと書かれていた。


私は大きなテーブルの一角に座って、メニューに目を通した。


オープンキッチンの手前の黒板にも本日の料理の記載がある。
私はクスクスを注文しようとしたのだが、残念ながら本日は売り切れてしまったらしい。


それではと、野菜チキンカレーとちょこっとキーマカレーとサリュープリンをお願いした。
少し経って、銀のお盆に載せられて料理が届けられる。


いい香りがして実に美味しそうだ。


この辺、北参道近くには隠れたマニアックなカレー店が多く、カレーの聖地の一つになっている。
カレーアップやヨゴロウ、ヘンドリックス、伝説のカレー店ギーの味を復活させたブレークスなどカレーの実力店を挙げていくと枚挙にいとまがない。
すぐ近くにはキャンプス本店があるし、流石に美味しいといってもこういう激戦区の中ではどうだろうと思いながら、カレーを一口食べてみると…
かなり美味しいではないか。
ちょこっとキーマカレーも


野菜とチキンが本当にゴロゴロといっぱい入っている野菜チキンカレーも素晴らしかった。


パスティマライスに添えられているピクルスや野菜さえただものではない。
かなり美味しいどころか北参道近辺のカレー店の中でもここのカレーは個人的には一番好みかもしれない。


こうなればクスクスを必ず食べに来なくてはいけなくなった。
私の好物の羊肉のクスクスやカレーもあるようだ。
食後は注文したプリンとコーヒーがテーブルの上に置かれる。


これまたこのプリンが私の好みにドンピシャだった。
昔のパリのビストロに出てくるような硬めのプリンでカラメルがほろ苦い。
この店の独自性が感じられるのは、プリンの下にショコラ味のスポンジ生地が敷かれていることだろうか。
これも現時点では私が東京で1番好きなプリンになるかもしれない。


コーヒーもあの名店堀口珈琲のコーヒー豆を使って淹れているのだから、美味しくないわけがない。


この店は素晴らしい。
行きつけの歯科医が代々木にあるので、変な話だが、歯の治療に来るのが毎回楽しみになってしまうではないか。