本格焼酎バー礎の一どんと安田と芋けんぴ | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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せっかく鹿児島に来たのだから、現地でしか飲めない芋焼酎を味わいたい。
それならばと食べログなんかではわからない本物好きの情報から鹿児島一の芋焼酎専門バー礎を訪れた。
だいたい鹿児島の他の焼酎専門店の取り揃えは50〜300種類くらいだが、この店は1500種類の本格芋焼酎がストックされている。
後で店主から聞いたが食べログから順位を上げるためのある方策を勧められたそうだが、完全に無視しているようである。
ここもとんかつの丸一も本当に地元民から支持されている店は、食べログの点数とは全く関係なく、いつ行っても客で賑わっている。
一どんをお願いしたら難なく当たり前のように出てきた。


さて、鹿児島の芋焼酎専門店であるならば最初に注文すべき芋焼酎がある。
それは一どんだ。
まず、東京ではほとんど見たことがない。
しかし、芋焼酎を語る上では間違いなく原点となる芋焼酎であろう。
一どんの蔵で造っているのは一どんだけであることも潔い。


お通しもきびなごや鴨ロース、芋けんぴなどこだわりが感じられる。


特に芋焼酎に芋けんぴは殊の外相性がよく止まらなくなる。



その後、上等の黒糖焼酎をとリクエストしたら、奄美大島の黒糖焼酎うかれけんもんを出してくれた。
これも美味しい。


そして、圧巻だったのが、こんな地元の蔵元にパイプを持っているマニュアックな芋焼酎専門店でも1年に一度数本しか手に入らないのが安田である。
相当の芋焼酎マニアでもほとんどの方が噂を聞く程度で飲んだことはなかろう。


これは凄かった。
何と芋焼酎なのに完璧にライチやプラムのようなフルーツ香がするのである。
普通の方よりは蒸留酒をかなり飲みこんでいる方だと思うが、こんな芋焼酎は全く初めての経験であった。
そして、芋けんぴを追加する。


普通鹿児島以外では、いやこの店以外では、滅多に飲めないだろう蓬原のプレミアムものや


旬酒や


南之方をオーナーがその芋焼酎の1番美味しい飲み方としてお湯割りにしてくれたりして鹿児島芋焼酎を十二分に楽しんでしまった。


オーナーを始めお店のスタッフとかなり親しくなり、東京にいらっしゃる機会があれば東京を案内する約束をした。


今回、宮崎・鹿児島旅行の一番の想い出はこのお店との出会いだったのである。