究極の私的キタナシュランのカツカレー | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

あるローカルな地方都市の駅前に驚くべき食堂がある。
見た目には完全に廃業していてスクラップ寸前の建物に見える。

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しかし、絶対営業していないように見えるお店の入り口の戸を開けると…

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既に昼の2時を回っているのに客は超満員であった。
たまたま1テーブル空いたので恐る恐る席につく。
椅子はパイプ椅子で修理に修理を重ねたものもあり物凄い状態だった。
しかし、お店の女将さんは腰が低くとても感じがよい。
注文は…
何となく食べたかった750円のカツカレーにした。
注文した後に周りで食べている方の食べ物を見て驚いた。
もの凄い量なのである。
あれは食べ盛りの若者が大盛りを注文したのだなと、高をくくっていた。
そして、カツカレーが私のテーブルの上に届く。

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ガーン。
想像以上に凄まじい量のカツカレーだった。
ご飯は少なくても二合は盛られている。
その上に大量のカレーが…
大きな皿の縁2ミリくらいまで注がれているのだ。
そのカレーには、角煮のような豚肉が10片程入っている。
そして、気が遠くなりそうな分厚くて大きなトンカツが一枚鎮座している。
これは食べる前から戦意喪失状態だった。
しかし、一口食べてみると、大味ではなく、かなり美味しいではないか。
気を撮り直して5分の1程食べた頃、愛想のいい女将さんがカレーを盛りますよとにこやかに言ってくれるではないか。

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そのにこやかさに負けてつい「はい」と言ってしまった。
気がついたらカツカレーはほとんど元の状態に復元されていたのである。

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私は何と一時間かけてこの変態カツカレーを完食したのだが、その日はほとんど食欲がわかなかったのは言うまでもない。
完全に懲りたと普通は思うのだろうが、私は、次回てのひらサイズのチキンカツが4~5枚載せられているチキンカツカレー700円かソースカツ丼600円にしようか悩んでいたのであった。
ちなみにこのお店でトイレに行ってはいけないと思う。