蒸し寿司と黄身寿司 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

昔原宿にあった八竹は雰囲気がよかった。
それもかなり前には店内で食事ができ、黄身寿司など希望を聞いてくれ、一緒に頼めるお吸い物も美味しかった。
そのうち店内で食事ができなくなり、気がついたら原宿店は閉店して築地に移っていた。
今も築地店はテイクアウトのみである。
眩い場所、原宿にあったので、あまり知られていないが、元々八竹の本店は四谷にある。
八竹は大正時代に四谷で開店した。

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今でも店内で食事ができるし、サービスもいい。
その日は、3月まで限定の蒸し寿司と黄身寿司を注文した。
それも元々同じ種類のものが6貫で一人前なのだが、3種類の黄身寿司を1貫ずつ計3貫提供してくれると言う。
勿論喜んでそれをお願いした。
さて、始めに、鯵、鯖、小肌、3種類の黄身寿司ができあがる。

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それぞれ魚を酢で〆てあり、その上に柚子の効いたそれ程甘くない黄身餡が載せられている。
食べるのは本当に久しぶりだが相変わらず美味しい。
そして、注文してから15分程蒸された蒸し寿司が届けらる。

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たっぷりの錦糸卵や海老のおぼろの下には穴子が敷き詰められている。
熱々の蒸し寿司が心地よい。

旨みも一緒に昇華していく錯覚に襲われる。
美味しさと温かさが身体に染みわたっていく。
煌びやかではないが、派手ではないが、心に染みわたる。
そういう美味しさなのであった。