四万十川の天然鮎の塩焼きと大分の鱧の天ぷら | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

国分寺の蕎麦屋ぎきょうに行ってみた。


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確か昔は藪系の蕎麦屋で日本酒にこだわっていたお店だったと思う。

経営者がかわったかどうかはわからないがより趣のある店構えになっていたので試しに訪れてみたのである。

日本酒の取り揃えは以前と違っていたが、料理のこだわりが目につく。

価格が示されていないところは少しどきどきするが、その季節の旬の酒の肴が白板に書かれていた。

日本酒は越州の五種類の利き酒セットと十四代の本丸を注文した。


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まずはお造りの盛り合わせが届いた。


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趣のある皿に盛られていたのは、館山の黒ムツと銚子の金目の炙りと松輪の鯵である。


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炙りはいずれも香ばしさとねっとり感がたまらない。

松輪の鯵は鯖同様上質でさっぱりとしていながらも味わい深い。

そして、鱧の天ぷらである。


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たっぷりと椀に盛られた上質の鱧天は人に微笑みを自然と与えてくれる。

塩でも天つゆてもどちらでもいける。

そして、最後の清流、四万十川の天然鮎の塩焼きである。


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丁寧に炭で焼けば美味しくないわけがない。

奥深い苔の香りがしたような気がした。

最後は、そば切りである。


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やはり蕎麦つゆは藪系であった。

熟成されたかえしの奥深さがたまらない。

十割蕎麦らしき蕎麦切りは夏蕎麦であるにもかかわらず、好感が持てた。

いいものを使っているので決して安いお店ではないが、満足感を与えてくれるいいお店であった。