ザ・ガーデン・オリエンタル京都の料理 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

京都では人気のあるイタリアンだと聞いてザ・ガーデン・オリエンタル京都に予約して夜食事をして来た。
高名な方の邸宅だった町屋を改装してリストランテにしているようである。
夜なのでよくわからなかったが八坂神社の近くにある庭の美しいロケーションの中食事が取れるのは嬉しいはずであった。
食事は料理の味だけではなくそれに付随するサービスを始めとした雰囲気で大半が決まるのだから…
今回は最初に言ってしまうが、このリストランテは料理は美味しくシェフの力量は充分に感じられたが、サービスが全く駄目だった。
心からの笑みのない接客、マニュアル通りで機械的で顧客満足第一主義で考えられないホスピタリティ不足のスタッフ教育など疑問だらけの接客だった。
箱(建物とロケーション)とシェフの腕は素晴らしいのに…
運がよくそのホスピタリティのなさが露見せずに食事が終わったり、私のようにサービスの細かい質を気にされない方は料理は美味しいし、ロケーションとしての雰囲気はいいのだから満足して帰られることも可能ではあろう。
私は駄目だったが…
今回はシェフの料理への情熱に敬意を払いそのことに焦点を合わせて記事を書いてみる。
料理はクリスマスメニューにアラカルトをいくつかつけ加えてもらうことにした。

ワインはワインリストの中で最もカリテ・プリの高そうなポッジョのフレスカティ・スーペリオーレにした。


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アミューズはトマトと軽く燻製をかけたモッツアレラにトマトのフレッシュなジュレが添えてある。


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さっぱりとしているが品のあるアミューズであった。
冷たい前菜はトラフグのカルパッチョ・ウニ添えであった。


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混ぜて食べると複雑味が楽しめる嬉しい一皿だった。

京都和知産鴨肉のロースト・賀茂葱のミネストラも届く。


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トリュフのクリームソースのパスタと


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ほろほろ鳥のラグーのフェットチーニである。


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そして、タラバ蟹のリゾットと続く。


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魚料理は鮟鱇のズッパ・ディ・ぺッシェである。

ただのズッパ・ディ・ペッシェではなく鮟鱇をサルティンボッカにしている手の凝りようである。


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肉料理は近江牛サーロインのタリアータ・マルサラソースであった。


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アラカルトで追加した子羊の炭火焼も美味しい。


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ドルチェとして中に赤い果実のムースの詰まったフロマージュ・プラン・出てきた。


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それを食べ終えた後、飲み物はと聞かれ、カプチーノや


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カフェラテを頼んだのだが…


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とにかくシェフの料理は素晴らしかったのである。


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最近悲しいことに味はいいがサービスに疑問符のつく京都のお店がどんどんなくなっている。

錦にある焼き牡蠣屋かきやすの経営していたビストロも大丸の裏の二階にあったビストロもクラシカルな味わいが大好きだったフランス菓子店オーレリーもガスパール・ド・二ュイももはや閉店して存在していない。

片足爪先立ちでオーダーを取るようなマネージャーを始めホールスタッフを早く何とかし、サービスの根本的な変革を行わないとこのお店も長いことはないだろう。