国分寺堀川松菜坊 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

国分寺に水餃子と麻婆豆腐が飛び切り美味しい四川料理の名店があった。
その店の名を香廊坊と言う。
数年前に訪れたら経営者が変わっていた。

前にここで経営されていた堀松さんのことを聞いても新しいオーナーらしき方は知らないの一点張りで私は途方に暮れた。

それからというもの私は暫く国分寺から遠ざかっていた。
久しぶりに店の近くを通りかかり、お店の屋号を見ると堀松川菜坊に変わっているではないか。
もしやと思い店内に入ると堀松さんがオープンキッチンで鍋を振るっていた。
嬉しくなった私は思い出の料理水餃子をまず注文する。
湯気を立てているできたての水餃子は正にあの頃の味である。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景

あの頃よりも皮ができたて打ちたてでしっかりとしていて美味しい。
続いて出された青菜と泡辣椒(ポーラージョ)の塩炒めは野菜をあまり食べない私が夢中でたいらげる。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景


泡辣椒はそれほど辛くはなく塩味が効いて独特の風味が料理のアクセントとなっている。
一度店を出て再度友人と一緒にその日のうちに再訪し、あの麻婆豆腐を食べた。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景


時は8年程経ったが、改めて食べてみても今でもこの店の麻婆豆腐が私は一番好きである。

あの頃と同じように小さい器にご飯を入れてもらい麻婆豆腐を載せて食べた。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景


しみじみと切なくなるほど美味しい。

こうなるとなぜだか我慢をしていたビールも飲んでしまう。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景


想い出の牛肉水煮もとてつもなく美味しかった。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景


以前にはなかった成都式和え麺も頼んだ。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景

これも美味しい。
最後は少し硬めになっていたが懐かしの杏仁豆腐も食べた。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景


食べ終えて店を出る時にまたお会いでき堀松さんの料理を食べられて嬉しいですと言ったら、私も嬉しいですと堀松さんは言ってくれた。
堀松川菜坊は私にとって一生忘れられない店となったのである。