祇園小石の抹茶バフェ | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

四条通り沿い京飴で有名な祇園小石の甘味を食べてみた。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景

注文したのは抹茶パフェとミルク宇治金時である。
届けられた抹茶パフェの抹茶アイスを食べてあることに驚く。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景

抹茶が苦み走っていて濃いのある。
京はやしやの濃茶パフェなど問題にならないほど濃く渋く苦い。
クレーム・キャラメルで言えば目白のエーグル・ドゥースばりの苦さである。
これは個人的にかなり好きな味わいだが、お子ちゃまには無理であろう。
餡子もいい感じの味わいで好感が持てる。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景


ところがである。
一つ我慢できないものがこのパフェには入っていた。
パフェの中に立方体の寒天状のものが入っている。
透明なものは普通の寒天で何ら問題はないのだが、抹茶ゼリーに見える深緑色の物体は何と安物のナタデココの味がした。
プニブニしていて食感がよろしくない。
たまにコンビニで見かけるあのナタデココの味わいなのである。
いっそのこと残そうかとも思ったが何とか我慢して食べた。
あの大人っぽい抹茶味とこの子供っぽいナタデココ味とのギャップはいったい何なのであろうか。
理解に苦しむのであった。

さて、気を取り直してミルク宇治金時を食べる。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景


氷はきめ細かく、抹茶シロップは私好みで濃茶の旨みが充分である。
抹茶とミルクとのコントラストもよくこれはよくできていると一瞬思った。
しかし、氷の中に埋もれているバニラアイスクリームの存在が薄いということと氷が上等の純氷でないようですぐに溶けてしまうのが残念であった。
アイスクリームを抹茶味にしていい純氷を使ったらかなりのレベルの宇治金時になると実感したのである。
祇園小石の甘味。
いいものは持っているがまだまだだと思ってほしい。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景


たくさん客が来るようになったからと言ってあぐらをかかずに味の向上に向けて精進を続けてほしいものである。