鍵善良房高台寺店での黒蜜葛切り | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

高台寺内を巡った後、


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当然のごとく鍵善良房高台寺店に葛切りを食べに行く。


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鍵善良房と言えば祇園にしかないと思われがちだが、ここ高台寺近くでひっそりと店を開いている。


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祇園店は賑やかで時に長蛇の列だが、ここ高台寺店はいつも静かである。


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一階しかなく光の入り方も独特で私には心地よい。

その日も閉店間際の午後六時前であったが、客は私以外に誰もいなかった。
「葛切りを。蜜は黒蜜で」…と注文を通すとおもむろに蕎麦切りのようにタンタンタンと麺状に切っていく音がシーンとした店内に響き渡る。


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この様は実に風情があり、それとなく京都らしさを私に感じさせる。
特色ある緑色の例の二段になっている器を開けると蜜入れと葛切りが入っている器が姿を現す。


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葛切りは上等な純氷に冷やされ、絶妙な太さに切り分けられている。


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冷たいそれを適量箸でつまみ、濃厚な黒蜜につけて食べる。


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あいかわらずしみじみと美味しい。


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まさに夏の終わる京都を感じさせる最高の甘味であった。