恵比寿のシャトーレストラン、ロブションを久しぶりに訪れる。
その日は一階のラ・ターブル・ドゥ・ジョエル・ロブションで食事をした。
パープルの壁
カーテン等
内装が至極素敵である。
最初にシャンパーニュ、ブルーノ・パイヤールをボトルで注文する。
アミューズブッシュが出される。
名前のようにそれほどびっくりするものではないが、出された野菜のムースはセンスのいい味わいでこれから迎える料理の期待感を増させる。
自家製パンと
上質なオリーブオイルが出される。
真ん中に落とされたバルサミコがお洒落である。
前菜はフォアグラと鴨を濃縮したジュを沿えた子牛のパイ包みとソフトシェルにした。
子牛のパイ包みは丁寧な作りで、濃縮された贅沢なジュが飛びきり美味しい。
茸のフリカッセ・そば粉のガレット載せ・シャンピニオンのカプチーノ仕立てが次に出されたがこれも絶品だった。
そは粉のガレットに雰囲気があり、シャンピニオンの香りを纏ったクレームが香り高かった。
ワインはこの頃にジャック・フレデリック・ミュニエの造るニュイサンジョルジュのプルミエクリュ・クロ・ドゥ・ラ・マレシャルのボトルをお願いした。
仔羊の背肉のロティ・なめらかなポテトのピューレと田舎風サラダは、骨についた部分がもちろん一番美味しい。
かぶりついて喰うべしである。
仔羊には封を開けていないムータル・ド・ディジョンが一瓶添えられてきた。
特選和牛バベットのソテー・季節の野菜添えは注文通りのいい焼き加減である。
そして、嬉しいことにこの料理にも別皿で絶品ポテトのピューレが出されたではないか。
これは単なるマッシュポテトではなく、さながら最上級のバターのように滑らかな嬉しきピューレなのであった。
私はロブションでこれがいつも一番楽しみである。
肉質も文句なしでまさに伝統的なヴァベッドステーキここにありという感じであった。
最後にデセールであるが、ロブションはいつもながらこのデセールのレベルが非常に高い。
注文したのは、ピスターシュのムースと
ペッシュを使った特別なデセールである。
何も言わないので、画面を見て味を想像してほしい。
ちなみにこのパスタを茎に見立て菫のリキュールを使った花も食べられる。
最後にマキアートや
お代わりとしてカプチーノをいただく。
この辺のレベルは紅茶も含めて今ひとつであろうか。
ただし、全体的にはサービスも含めて充分な満足感を与える素晴らしいものであった。
また来たいと思わせるこういうレストランはそうそうあるものではない。