ガレット・コンプレとシードル・デクセプション | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

前々から気になっていた目白田中屋の隣にあるレストラン・クレープリー、ル・モンサンミッシェルを訪れた。
私の目的と希望は美味しいシードルとガレットとクレープである。
シードルはまずアール・マルテンの作るシードル・デュ・ペイ・ドージュAOCのシードル・リユ・ルセルにした。


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最初にガレット・コンプレを頼む。
ガレットは蕎麦粉で作られる食事用クレープで、クレープは小麦粉中心で作られたデセール用のクレープである。
このお店ではデザート用のクレープにも少し蕎麦粉を入れているようだが…
ガレット・コンプレがテーブルの上に届けられる。


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折り畳まれたガレットの中にはジャンボンとフロマージュと半熟玉子の黄身が…
お店の方にも言われたが黄身を潰し、それをガレットにまぶして食べると美味しい。


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グリュエールチーズの香りが鼻孔をくすぐる。
ガレットはパリッと歯応えのあるしっかりした味わいで塩加減も含め正に私の好みの出来栄えだった。

気をよくしてデザートクレープも頼んでしまう。
クレープ・メロディという魅力的なデザートクレープに合わせて、高級品シードル・デクセプションとなるデュポン作のシードル・ドゥ・ジーブルを注文した。
クレープ・メロディがテーブルの上に運ばれた。


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クレープの真ん中にブーダン・ノワールのつけ合わせで出てくるような林檎の粗めのペーストがたっぷり載せられている。
そのペーストの上に塩キャラメルのグラスが置かれ、その両サイドには生クリームの塊が…
そして、上からは自家製塩キャラメルソースの雨が降り注いでいた。


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一口たべてみる。
これもすこぶる美味しい。

プレミアム・デザート・シードルも味わってみる。
シードル・ドゥ・ジーブルはアイスヴァインのような作り方で作られた甘いデザートワインであった。


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口に含むと塩キャラメルのような深く甘い風味が口の中に広がる。
今まで経験をしたことのない甘みであった。


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これも言葉を失う程美味しかった。
シードルの造り手もクロ・デ・デュック、エタブリスモン・ニコル、テオ・カベル、アール・マルテン、クリスチャン・ドルーアン、エリック・ボルドゥレ、ドメーヌ・デュポンなどたくさん揃えている。
都内でこれだけシードルを取り揃えているところはあまり見たことがない。
味やシードル・ワインの取り揃えの数は渋谷や神楽坂の有名クレープリーにも全く負けていない。
何人ものフランス人スタッフがしっかり脇を固める驚きの素敵なお店であった。
クレープやシードルがお好きな方は絶対訪れるべし。