昭和の始めから親しまれてきた帯広の庶民の味、豚丼。
その専門店が新宿三丁目にある。
店の名を白樺という。
メニューは豚丼のみ。
肉の量で価格が三つに分かれいるだけである。
私は一番量の少ない狩勝にした。
厚切りの豚ロースを焼いて砂糖醤油の甘辛い秘伝のタレで肉をコーティングしてある。
この甘辛いタレに豚丼が十勝のてんさい糖をルーツにした食べ物であることを感じさせる。
帯広豚丼は牛丼チェーンの豚丼とは別の食べ物である。
地方料理独特のその土地の風土と伝統と歴史を感じさせなぜか懐かしくほっこりとした気持ちになったのであった。